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2012年1月31日火曜日

千葉大 レポートメモ

細胞・組織制御学

二つの課題についてレポートを作成して、2月5日までに添付書類として送ってください。長さは自由です。

1、組織間相互作用についての分子レベルでの研究は、どのような目的、方法でなされているか、あるいはなされうるのか、毛包形成を例として述べなさい。
2、成体組織における幹細胞の存在のしかたとその意味について考察しなさい

できたら、講義の感想も記してください。

問題の細分化
1

分子レベルでの研究とは
免疫学的な手法
  抗体を使う
遺伝学的手法
  
毛包形成とは


組織間相互作用の研究の一般的な目的
器官形成の過程を明らかにする。

反応の様式
  指令的相互作用
A+B=true
not A + B=false
C + B =false
A + D =true



  許容的相互作用

何が分化を引き起こすのか(誘導因子の探索)

1、細胞から細胞への誘導物質の拡散
2、細胞外基質による誘導
3、誘導をおこす細胞と反応する細胞の接触

メッセージを受け取る側の条件
  メッセージが届いている
  メッセージに対する反応資格をもっている
  タイミングがあっている
  細胞の種類



基本的な問題はなにか


観察された現象がどんな物質、どんな作用によって起こるのか
 その現象はどんな適応的な意味をもっているのか

いつ、どこからどこへどんなメッセージが出されて、それに対して
どんな反応をするのか?
  細胞の分化が何によって起こるのか
  分化した細胞同士がどんな相互作用をしているのか

反応 細胞の形態の変化(分化)、性質の変化(接着性、)、周りの細胞へのメーッセージ
その物質的基盤は何か
どんな相互作用があるのか
 許容的相互作用
 指令的相互作用

いつどこでどんな遺伝子が働いているのか?
その遺伝子は何に制御されているのか
どんなタンパク質が働いているのか


タンパク質がどんな機能を果たしているのか
カスケードの経路を探る
どんな細胞社会を作っているのか(マクロの構造がどのようにしてできるのか)
細分化と統合

それを探るためにどんな方法があるのか

組織学的な方法
 どのくらい一般性をもっているのか
  異種(網)間移植実験
 どの部分が誘導しているのか
  切り分けて移植する
 
原因(連鎖の上位にある)と考えられるものを変化させた時どんな変化が表れるか
その現象が起こるにはどんな機構が考えられるか?(仮説の設定)
方法の大きな分類

  表現形から突然変遺体を単離して、原因遺伝子を探る(フォーワード遺伝学
  遺伝子から表現型(リバース遺伝学)遺伝子の機能を変更して表現型を見る ノックアウトを使う 、過剰発現させる
  
遺伝学の基本的なコンセプト
「無数にある遺伝子の中から特定の一つを失活させて形質と遺伝子の
対応関係を明らかにする」

原因と考えられる物質を添加する
過剰発現させる
阻害剤を使う
羽毛原基形成でコラゲナーゼ処理
その中でも分子的な解析方法の特徴


細胞間相互作用の概要

毛包形成に当てはめたとき
BMP 
EGF
LEF-1
lef-1のcRNAプローブ
βカテニン
恣意性Wnt

その問題を明らかにするためにどんな方法があるのか
毛包形成の研究で使われている方法のリスト
突然変異遺体の表現形からその作用にかかわっている遺伝子を特定する
ノックアウトの組織と正常の組織を組み合わせる
ダブルノックアウト
ノックアウトのレスキュー
  そとからある遺伝子を導入して
遺伝子組み替え(トランスジェニック)→過剰発現
プロモーターと目的の遺伝子をセットで受精卵の核に送り込む

in situ ハイブリダイゼーション
DNA,RNAプローブに放射性同位体標識をして 変性させた染色体と
ハイブリッドを形成させる。ハイブリッド形成部分をオートラジオグラフィ
で検出する。
遺伝子発現の時間的空間パターンを明らかにする

ディファレンシャルスクリーニング
 比べようとするそれぞれの組織や領域から作成した
 cDNAから作成したプローブでスクリーニングし、片方のプローブだけ
 で陽性のクローンを探す
サブトラクションスクリーニング
  ライブラリーまたはcDNA群を差し引きする
クローンを作る
遺伝子の発現を見る
合成されたタンパク質を調べる
抗体を使う
モノクローナル抗体
 ミエローマ細胞(骨髄腫細胞 )とリンパ球B細胞を
細胞融合させて作ったハイブリドーマ細胞を処理して選別して
特定の抗体のみをつくらせて生産する。
蛍光物質で標識しておけばタンパク質の識別をすることができる
RNAプローブ
相補的な塩基対に蛍光をつける


Lac-z を遺伝子導入する 蛍光で発現する場所、時期がわかる


mRNAをしらべる
cRNAプローブ lef-1

in situ
過剰発現による表現形の変化




その方法の概要
フォーワード遺伝学

適応範囲、メリット、デメリット

これからの研究の方向性

2.幹細胞の存在のしかたと意味
幹細胞にはどんなものがあるか
それぞれの組織での存在のしかた
肝臓
 損傷を受けやすいため常に新しい細胞と交換する必要がある
 通常は入れ変わりはそれほど速くないが、損傷を受けたときは速くなる
 肝細胞、クッパー細胞(特殊なマクロファージ)、繊維芽細胞、内皮細胞
 の4つからなる、再生するにはそれぞれの増殖が制御されなければならない。  幹細胞ではなくそれぞれが細胞分裂する事によって更新される
血液
 多能性である 造血幹細胞
 骨髄の中にある、皮膚のようにはっきりした構造がなく、
 いろいろな細胞が混在している
皮膚
 10個ほどの基底細胞が集まってつくっている
 上皮増殖単位に幹細胞として機能する中心基底細胞をもっている
 幹細胞は基底層に密着した基底細胞層にある
 分化して有棘細胞、顆粒細胞、扁平上皮細胞となってはがれていく

幹細胞はどんなものか

 幹細胞はどのように働いているのか
  適切な環境因子からのシグナルを受け取ると、最終分化へむけて進む
  

幹細胞がどんな役割を果たしているのか

寿命や損傷によって失われた細胞を置き換える方法
 ・既存の分化細胞が分裂する
 ・未分化の幹細胞が分裂して、新しい分化細胞を作り出す

 その役割を他の方法で果たすとしたらどんなメリット、デメリットがあるか
 幹細胞がないとしたらどうなるか
損傷の修復
分化することができないので器官としての修復ができない
 (ある種類の細胞が途絶えたらそれで終わり)

なぜにそのような存在のしかたをしているのか

実際の例

選択は個体に働くのか種に働くのか

問題のたてかたがちがうのではないか?
あれかこれかではなく

群れで行動するという特質は、個体への選択だけでは考えられない
いろいろなレベルで働く
個体にも種にも働く
内部構造を考える


細胞、個体、種、生態系、

選択の働くレベル

選択を記録するレベルがどこにあるのか

部分と全体


細胞が群れを作るアルゴリズム
それが選択圧にどのような影響をあたえるのか

創発と評価系の

原子はそれ自体は変化せず、それより上のレベルで

客引きのための激安商品
全体で損失を補填することで全体の

形態形成研究法メモ

_形態形成_
同じ形やパターンを作るものをたくさん集めて
その形を作る数理モデルを集める。
できた形の類似性とそれを作る仕組みに共通することはあるのか

かたさ
エージェントのスケール
モデル系
セルラーオートマトン
微分方程式
生物、鉱物、化学
成長型、変形型、
模様、形

文献メモ Wntシグナル

_形態形成_

_Wnt_
細胞工学 Vol.19 No.11 2000
Wntシグナルによる形態形成とその分子メカニズム

創造的進化

p56
創造というものは要素の総合と解されねばならぬものであろうか。要素が先在するところでは、それから作られる総合はいくつかの可能な配列の一つに過ぎぬから潜在的にすでに興えられている。
=略=
私の考えによると、生命の領域では要素は独立した事象としては存在しない。要素はある不可分な過程を精神からみた幾重もの眺めである。

関連 一般システム思考入門 システムとは物のみかた
社会分業論

p60
機械的な説明が成り立つのは、私たちの思考が人工的に全体から切り取る系に対してである。けれども全体そのもの、また全体の中でおのづから全体に似てできている系になると、それらを機械的に説明する可能性はアプリオリにみとめるわけにはゆかない。
関連 フラクタル、ローレンツ鏡の背面 切り取る

p62
目的論は私たちを案内するつもりで灯を私たちの背後におかないで前にかざす。
目的論は未来の牽引力で過去の推進力に置き換えるのである。しかしそうしたところで、悟性の歩みそのものがもともとそうであるように、継起はやはりただの見せかけにすぎない。
関連 進化論
p64
生物はいずれも自分自身のために作られており、そのあらゆる部分は全体の最大善のために共同し、この目的にむかって悟性でもって有機的に組織されている。
関連 経済学者の一考察

p68
思い切った目的論の誤りは、思い切った機械論ももとよりそうなのであるが、私たちの悟性に自然なある種の諸概念をあまりに広く適用し過ぎるところにある。


パターン形成 メモ

パターン形成 朝倉書店
液晶パターン
引き込み現象 BZ反応、反応拡散波、流体、ベルナール、カルマン渦、多数の振動子、

魚のエラの進化

_形態形成_

魚のえらの円 Rの中心
いろいろな魚で比較してみる

進化の中の観測者

_形態形成_
あらゆる形質を
進化の中の観測者の視点で考える

その形質がその存在に対してどんな意味をもっているのか

ギリシャ哲学ノート

自然探究→原因は何か→ 物質に還元される 知覚されるもの、感覚
「見えるもの」によって理解する


失望する なぜそうであるのかという質問に答えられない
「である」しかわからない

やがて人間の探究に
魂について
不死 魂の世話 フィロソフィー(愛 知)

生き方はいつまでも存続していく

「身体は死んでもソクラテスは死なない」

魂の三区分 「国家」
二頭だての馬

翼をもった御者 理性(ヌース)
美しい馬 気概(テューモス)
みにくい馬 欲望(エピチュミア)

欲望は御しにくい
25 魂なきものの  
宇宙=秩序=コスモス
翼を失うときはこたいにあたるまで落ちてくる
魂は物体にとらえられ身体をもち
生けるもの 死すべきものになる

つばさ高いところ神々の領域へつれていく
そこの神々にはねたみがない 翼をもつ魂がつき従う

天球
天のかなたの領域
色もない形もない 非感覚的
ヌースのみが見ることができる
正義、節制、真理
生成、流転する知識ではない

経験論 知ることができるのは経験したから
経験によって知識を得る

ソクラテス
経験の積み重ねでは得ることができない
想起する(アナムネーシス)思い起こす 
上方   思い出す

習慣、慣習、常識 みにくいもの

知性→悪の直視、人間足らしめる力

うけいれる、どうかかわっていくかということをつきつける

ただいきることではなく「よく生きる事」

善いこと(アガトン)
「快楽=善」説へのアンチテーゼ

P.6,7

快楽は第5位だ(最下位) 動物を人間の手本にするな
「善の家の形」はどんなものか
秩序に基盤を置く
数学的な原理(比例関係、尺度)
秩序は宇宙に内在する


コスモス、秩序 「マクロコスモス(大宇宙)宇宙
         |
| 対応関係
|ミクロコスモス     (小宇宙) 身体

プラトン「ゴルギアス」
賢者 ピタゴラス学派
カリクレス エリート
幾何学的な平等

ヘラクレイトス

アナクシメネス
魂は空気でできている 呼吸を通じて宇宙とつながっている

善とはよさとは

エウリピレス
観照(テオーリア)
天を注視
頭を上に向ける

時間と あみこみ

宇宙によって
秩序
来家訓区「めにみえない」
学ばれるべきもの(マテーマタ)
が必要 哲学の

数学、数論、運動、和声学「あっせいG」

総合的げんある

善を干渉

アリストテレス
経験によってしる
人間→質量 ー身体 魂による身体の支配

形相 −魂

生物、無生物との連続性

「動物誌」
「ニコマコス倫理学」
「形而上学」
「魂について」

生物における対称性のやぶれ

_形態形成_

細胞内に物質を局在させるために使われる因子
重力
精子の侵入点

公園の子ども

どこへ行ってもドッヂボール、キックベース、鬼ごっこと遊びのバリエーションが少なくなっている?

子どもに先生と呼ばれることがある。子どもにとって大人=先生になっているのでは?

生命記号論

生命記号論 −宇宙の意味と表象−
ジェスパー・ホフマイヤー(松野孝一郎、高原美規)  青土社 1999年 2200円 図書館
p40
二項論理から三項論理への以降の波及効果は極めて大きい。何よりもまず第一に、私たちが、真実だと考えられる推論を描くためには「誰か」(例えば、観測者)が必ず存在するという事実を認めざるをえなくなる。

p63
どのような独創性であってもある意味では錯覚であって、この惑星の生態系がたまたまそこに提供したニッチに合うものだけが存続することになる。
memo 適応拡散によって、違う起源をもった類似した生物が現れることについて。


p81
すべての生き物は予測できない未来に生まれてくる新しい生き物に向けて進化のメッセージを手渡すべく、その一生を送るのだ。

p105
記号論的な相互作用はそれがどんな些細なものであっても、それを支えるシステムは創造力と柔軟性を伴う。
memo 記号論的な相互作用とは何か?

p111
ブレーナーが指摘したように、量的な測定では測る対象が何であれ、測定によって対象がゆがめられたり、間違えられたりする危険がある。このために元来測られるはずであったものが測定それ自身によって輝きを奪われるという結果にはからずもなってしまったことにはその枚挙に暇がない。
memo ブレーナー(Jerome Bruner)心理学者

人工生命 アイデア

動きまわるセルオートマトン

教える者の資格

授業科学研究9、10
p223
私たちの力不足で子どもたちに十分な学力をつけさせることはできなくても、生きていく意欲や自信を喪失させる様なことがあってはならない。そのときは、自分の力不足であったなどと言い逃れることはできないと思う。
教師仲間から孤立してしまうことがあっても、この一点は譲ることはできない。おのれの教育活動を通して子どもたちの意欲や自信をそこなうようなことがあれば、自分は教師でなくなってしまうだろう。

有意義な人工生命

人工生命 有田隆也 科学技術出版  2000年 4980円 

状態遷移規則ばかりに依存して自己複製を行うようなモデルは検討の対象としては排除すべきであり、そうではなく、主にパターンの構造自体に依存して自己複製が行われるようなモデルこそが生物システムの研究にとって有意義である。


memo プログラムによって情報をもたせるのではなくプログラムによって生み出された構造自体に情報をもたせる。


人工生命動物園

あらゆるパソコンで動く人工生命を集める
Mac用win用
キーワード


分類
進化
発生
自己増殖
生態系
複雑さ
方式
CA
GA
人為選択
相互作用

シミュレーション



図解 人工生命を見る
佐倉 統監修 高間康史著 同文書院 1998

1次元セルオートマトン
 両隣と自分の状態できまる
次の状態は1つ下のセルに反映される 
000 0
001 1
010 0
011 1
100 1
101 0
110 1
111 1

2の8乗 パターン

λ 次のステップで静止状態にならない状態数

バイオモルフ
リチャード・ドーキンス
The Blind Watchmaker

L-systemr
リンデンマイヤー 

cybertation
http://www.nottinghill.com/cyber/cyberlay.htm

sbart

PrimordialDance
パンスペルミア
カールシムズ

VSA
東京大学 石塚

アリの共同作業
作者 ジュン・ルイ・ドネブール
幼虫を見つけるとつかんで移動する
つかんでいるときの別の幼虫に遭うとその横におく

新聞の抜き書き

1月30日読売 14面 鵜の目鷹の目


雨にも風にも負けることが多かった賢治の自戒の念、なりたくてもなれなかった強い人間への切ない夢、オロオロ歩くデクノボーへの悲しい肯定が、この詩なのだ。
<略>
つらさ、悲しさに寄り添い、非力な自分を認め、それでも歩こうとする自分の心のそこからの溢れ出す言葉を紡ぐ。そこに詩が生まれ歌は輝く。

2012年1月30日月曜日

生物から見た世界 環境世界

p22
ダニを取り囲む巨大な世界の中から3つの刺激がまるで暗やみののかから発する灯火信号のように輝き出して、ダニを確実に目標へ導く道標の役割を果たすのである。

p23
一瞬間が過ぎる間、世界は静止している。人間の一瞬間とは1/18である。

p58
イヌが歩く場合は、犬が足を動かすのだが、ウニが歩く場合には足がウニを動かすのである。

生物の時間
m.ベニィウック「トウギョにおける運動視、統合および瞬間」
G.A.ブレッヒャー「主観的な時間単位の起源と生物学的意義−瞬間」
H.W.リスマン「トウギョの環境世界」

starlogo解説

モデルを作るまでに必要な概念
プログラミング
コマンド
変数
引数
パッチってなに
タートルってなに
空間概念
座標
タートル座標と絶対座標

二次元、wrap(越える)、つみかさね
オブジェクト
属性、向き、場所
タートルモニター、パッチモニターの使い方
特定の対象だけに働く様にする

練習
亀を極める
亀を作る
亀を動かす
前後左右、向きをかえる
リセットする

くりかえしで図形を書く
三角形、正方形、五角形
多角形を回転
特定のタートルだけ動かす
IDで
色で
変数で
setの使い方
色を変える
setc red
リンク 色の一覧
場所をセット
setxy 20 20
亀の情報を見る

ランダムを使う
タートルをばらまく
setxy random random
色をでたらめに
setc random 256
でたらめに動く
rt random 360 fd random 10
知る
画面の大きさ
自分の位置
一番近いタートル
までの距離
端から端を越えて
端を越えないで
のID


人工生命の作り方
ラグ
ステイトは0から255
8つの平均+1
256以上のとき256を引く
ヴォート
ステイト 0、1
9この多数決
5以上のとき1
それ以外0
拡張
4のとき1に
6以上1
3以下0
ライフゲーム
作者 ジョン・ホートン・コーウェイ
各セルは0か1の値をもつ
隣接する8つのセルの合計でセルの次の状態が決まる
自分が0で合計が3のとき1になる
自分が1で合計が2か3の時そのまま1
それ以外はすべて0になる
ブレイン
作者 ブライアン・シルバーマン
0、1、2の3つの状態をもつ
0 準備
1 発射
2 休止

隣接する8つのセルの内、1のステイトをもっているセルの数
0のとき発射セル合計数が1のときのみ1に
1のときすべて2
2のときすべて0
フェーダー
ステイトは0から64
ステイト0で合計2のとき1
ステイト1で合計2のとき1
ステイト1でそれ以外のとき2
ステイト2以上のとき 現在のステイト+2


ランチ (牧場)
ステイトを2種類作る
ヴォートで2つの領域にわける
一つの領域ではライフルール
もう一つではフレインルール

ターマイト

ボイド

サボティンスキー
ランダムにステイトの最大値を与える
平均+1
最大ステイトを越えるときは1世代のみ、その値
最大値で一回とどまる
ステイト0へ
資料

コマンド一覧

ドキュメンタリー映画

_映画_


普段見えないところ

場所につくか
公園

人につくか
暴走族
宗教
職業
浮浪者
テーマにつくか


暴走族、
公園24時

浮浪者
工場 いろいろな職場

いろいろな人にカメラを渡してとってきてもらう

生物の組織と社会のモデル化

全体と部分



社会、組織と呼ばれるものがどのようにしてできるのでしょうか。

社会、組織という言葉が指し示す対象にはいろいろなものがあります。会社の組織、動物の社会などなど。
生物学の中では組織、社会といった言葉がよく使われます。
たとえば、肝臓の組織、細胞社会、といったように。

細胞の集まりと人間のあつまりはまったく違う物ですが
生物を見るときには何でも擬人化して見てしまいがちなので気をつけなくてはいけませんが、何か共通するものも見えてきます。詳しく比べることで、より深く知ることができるでしょう。


これらのものにはどんな共通点があるのでしょうか。
ざっと挙げてみると

同じ形と働きをもった基本となる要素がたくさん集まってできている
集まってできあがったものには一つ一つの要素にはない特別な働きをもっている
要素同士が情報交換できる
要素はある程度独立している

階層構造がある (部長ー課長ー係長 個体ー器官ー組織ー細胞)

こういった特徴をもったものをマルチエージェントと言います。
これらの特徴をもたせた物をコンピューター上に再現すれば、人間の社会であれ、細胞であれ共通の仕組みでシミュレーションすることが出来ます。


形の制御
形を作る仕組みの仮説
極性

それを実現するためのしくみ
      増える
      重なる
      広がる

ヒトの進歩の方向

できるだけ自分を変化させず外部を変化させることで対応する

進化論 メモ

_進化_

突然変移はランダムにおきなくてはいけない
なぜなら突然変移に方向性を仮定することは
自然選択以外の進化要因を認めることになるから
である。

? なぜ自然選択以外の進化要因を考えてはいけないのか
理論をまもるための仮定にすぎないのでは

構造を作るシステム

_形態形成_

ある特定の構造を作るシステムの特徴
その構造をつくるいろいろな方法をあつめて比較する
 
作るものと作られるものが別れているものと別れていないもの

例 繰り返し
プリント
自己複製

教育の目的

p332

ポパーは生徒に対する価値教育の根幹をなすべきものは(生徒を)「われわれから独立させ、自分自身で選択できるようにするために、若者に、彼らがもっとも緊急に必要としているものを与えよ」ということであると考える。彼にとっては、「人格の完全な発展」といった標語は、典型的にロマンティックな標語であっても、実のところは無意味な流行現象にすぎない。


2012年1月28日土曜日

支配と寛容

_ポパー_

誰が支配すべきかよりもいかに支配するかを問うべきである
p346-3471
誤りを発見し、修正するために、われわれはほかの人間を必要とする(また彼らはわれわれを必要とする)ということ、とりわけ、異なった環境のもとで異なった理念のもとで育った他の人間を必要とすることが自覚されねばならない。これはまた、寛容につうじる

p331
地上に天国を作ろうとする企ては不可避的に地獄を生み出す。その企ては不寛容を導く。その企ては宗教戦争に至り、そして、魂の救済を異端審問を通じて行うにいたる。
そして私見によれば、その企てはわれわれの道徳的義務の完全な誤解に基づいているのだ。
われわれの義務は我々の救助を必要とする人々を助けることであって、他人を幸福にすることはわれわれの義務ではない。


エージェント度

エージェントに特徴的なパターンを抽出し
空間的な分布として表示できないか?
 
胚や精子など

進化の定量化

_進化_

進化の定量化 進化量
遺伝子の変化割合

理論上予測される探索能力
突然変移率
生存期間
子どもの数

理想状態でのシミュレーション

社会主義と独裁

ポパー

p154
社会変革のための大規模計画を立てるためには、さまざまなことについてのありとあらゆる知識(情報)を計画委員会に集中させる必要があるが、それは不可能である。計画者は個人の心の中を確かめることはできないから、個人差を排除することで問題を解決しようとする。個人のステレオタイプ化は独裁的権力の樹立に等しく、これは思想の自由を破壊し、結果的に知識の成長を妨げる
 最高目的についての意見の相違は用意には取り除けないから、暴力による敵対者の抑圧が行われやすい。


モデル

_ポパー_

p118
条件をうまく修正しさえすれば、ほとんどどんな仮説でも現象に一致させることができるであろう。これは、空想を満足させるであろうが、われわれの知識を前進させはしない。{イギリスの化学者ブラック (1728-1799)}


関連 人工生命のパラメーターと現実との妥当性


ミル 自由論

_孤独な群衆_
_J.S.ミル_
[自由論]
p223
人間の本性というのは、モデルにしたがって作られる機械でもないし、また指示通りの作業をする機械でもない。人間は、その内側の力の方向にしたがって、それ自身多面的に成長し、発展することを要求されている樹木のごときものだ。


自治とキャンプ

何を目指すのか
自治
自分で作り出す

キャラバン
その動機は自分のものか
キャンプ場でしかできないこと
活動を広げることができるか
自分がやってみたくなる刺激とそれを繰り返しやる自由を与えること


アイデア

何かをしないではいられないような刺激に満ちた環境
多様性のある道具
         道具を使って
大人と

魅力的な大人集団

ネットの活用

発想法

仮説の分化
ニューラルネットワーク
神経のシミュレーション
問題解決技法 プログラミング技法
実際の神経組織とは関係なく理論としての発達をする
進化的アルゴリズム

応用のレベル
理論
説明
実用

リズムの認知

リズムの認知に必要なもの
受信装置
周期的に発信するパルス
化学反応のサイクル
記録装置
解釈装置


認識単位の重ね合わせ

順序 大小 →数直線 二次元 三次元  

無限

人工生命 メモ

_人工生命_のキーワード


現象
創発
共進化
進化

しくみ
自己組織化
分散並列
マルチエージェント
自律的
ニューラルネットワーク
ゲーム理論
選択


クラス1 すべてのセルが同一の状態にある
クラス2 定常的、あるいは周期的でシンプルなパターンになる
クラス3 カオス的で無秩序なパターンを生み出す。
クラス4 部分的に成長する複雑なパターンを生み出し、その成長が長く続くことが時々ある


λパラメータ
λ=(K^n - 静止状態に移行する遷移の数)/K^n
K=状態数
n=遷移にかかわるセルの数
K^n=全遷移数

クラス1(0から)→クラス2(0.2から)→クラス4(0.3から)→クラス3(

ライフゲームの場合
λ=0.273

良心の放棄

現代思想の冒険者たち14 ポパー


ひとは自らの知的良心をいったん何かに捧げてしまうと、自らの誤りを認めようとはしなくなる。誤りを認めることよりも自らの知性、あるいは道徳的良心を犠牲にしてまでも、良心を捧げた「信条」を擁護しようとする。したがって、いさぎよくみずからの誤りを認めることができない限り、ますます自己の良心を犠牲にしていくことになる。しかしそれは、当事者本人にとっては忠誠心の証なのである。


関連 捧げる→カラマーゾフの兄弟


生物から見た世界 環境世界

生物から見た世界 ヤーコプ・フォン・ユクスキュル、ゲオルク・クリサート
(日高敏隆、野田保之) 思索社 1973年 2400円

p28
やっと最近になって、すべての生物に妥当する空間をもつ宇宙の存在についての疑惑が物理学者の間に芽生えてきた。

p205
過剰な子孫を抹殺することが、それから、生物の進化を進めるための「適者生存だと判断することは、ハーバート・スペンサー(Herbert Spencer)の根本的な誤りであった。適者生存ということではなくて、その種が不変に生存し続ける利益という点での、正常なものの生存、これが重要なことなのである。

memo 「不変に生存し続ける利益」の「不変」という部分には疑問を感じるが、適者なるものを存在するものにとっての利益として相対化することで関係の作りだす網目の姿がみえてくる

p214
どんな場合でも、その形成に動機として表されるのは、対立符点である。このことはすでに、人間の日用品の構成からよく知られているはずである。耳のついたコーヒー茶わんは、ただちに、コーヒーに対する対位法的関係を示し、他面では人間の手に対する関係を示している。このような対立符点は、茶わんを生産するさいに、まず、動機に影響を与える。いやそれどころか、対立符点は、茶わんが作られている材料よりももっと大切なのである。
関連 材料よりも重要 → 構造主義、線形代数


この仕事が同時に生産の動機であったということを言い表している。


コーヒー茶わんは、コーヒーにふさわしいという命題を立てれば、誰でも当たり前のことと思うだろう。しかし、この命題は、見かけ以上のことをいっている。それは、茶わんの仕事はコーヒーを受け入れるということにあるが、それ以上にこの仕事が同時にその生産の動機であったということを表している。

memo
目的 結果が原因になる


生物から見た世界

用語集
反射個体 p58
反射共和国 p59
知覚標識 p147
作用標識 p147
意味の担い手 p142
意味の利用者 p145
補体 p145
トーン p141
対立符点


2012年1月23日月曜日

分子生物学メモ

遺伝情報の発現過程(DNAの塩基配列に記されている情報が読み取られてタンパク質に表現される過程)について1200字以内で説明せよ

転写
mRNA


決まった一方だけ転写される
A U,T A,G C,C G
5’から3’へ向かって合成
翻訳
リボソーム
tRNA

遺伝暗号
トリプレット
ペプチド
タンパク質

DNAの塩基配列が読み取られてタンパク質が作られる過程は大きく2つに分けられます。一つはDNAの塩基配列がmRNAにコピーされる転写の過程で、もう一つは コピーされたRNAからタンパク質が作られる翻訳の過程です。

DNAから必要な情報が読み取られるためには、特定の場所から、特定のときに転写が起こる必要があります。

mRNAの合成はRNA合成酵素によって行われます。
mRNAは二つのαとβ、β’の4つの部分からできており、これにσ因子が軽く結合した構造をしています。

RNA合成酵素とDNAは結合しやすく、どこでもくっつきます。DNAと結合したRNA合成酵素はDNA上を動き回りますが、プロモーター配列と呼ばれる部分に来ると強く結合して、RNA合成開始複合体を形成します。
RNA合成酵素複合体ができるためにはσ因子が必要ですが一度合成が開始されればσ因子はなくても構いません。
抑制
転写の制御
プロモーターの塩基配列によるRNA合成酵素の結合のしやすさ(2本鎖の外れやすさ)リプレッサー
 プロモーター領域と結合してRNA合成酵素を阻害する

転写活性化因子
 プロモーターの上流にあるエンハンサー領域に結合して転写を促進する



真核生物の場合
 核内で行われる
 上流プロモーターと基礎プロモーターに別れている
 mRNAの加工
5’末端にキャップ構造と呼ばれるものが形成される
 スプライシング
 イントロンが切り取られエクソン同士が連結される
  3’末端にポリアデニル酸が付加される
rRNA tRNA プロセッシング
メチル化、などの修飾


翻訳
4種の塩基によって20種類のアミノ酸を指定する。
トリプレット
コドン
アンチコドン
タンパク質はアミノ酸から 脱水縮合

tRNA 3’末端にアミノ酸を結合
アンチコドンがmRNAと対合
AUGメチオニン 開始コード

リボソームは30Sと50Sのサブユニットが会合して70Sとなる

30SにIF3 IF2+GTP IF1で安定化

原核生物は3’近くのSD配列
真核生物では5’末端のキャップ構造にリボソームが結合して初めの開始コドンで止まる



mRNAの合成は、DNAの複製と同じように相補的に作られますが、RNAではアデニンに対してチミンではなくウラシルが対応します。

精神の渇き

I 文明史の中の農業・農村 21世紀の課題は何か 祖田 修

p25むやみに人恋しいが、つきあうのはわずらわしい。そこに鬱とした心の闇が広がり、底知れぬ精神の渇きが起こる。

関連 ニーチェ

革命家

昭和文学全集 16
p427
埴谷雄高
一人の人物が革命家であるかないかの判定は、彼が組織の登録票をもっているか否かでなく、人類の頭蓋の中で石のように硬化してしまったある思考法を根こそぎ転覆してしまう思考方法を打ち出したか否かにかかっている。

脱学校の社会

_脱学校の社会_
p49
すべての人に教育を与えるというのは、すべての人による教育をも意味するということである。人々を教育を専門とする制度に強制的に収容することではなく、すべての人を教育的に活動させることのみが国民文化の形成に通じることができる。

学習する能力だけでなく他人に教える能力をも行使するという各人に平等な権利は、現在では免状をもった教師に占有されている。


P2
生徒に教育内容を効果的に「注入」するための新しい学校形態を模索している現在の傾向は、むしろその逆のものを模索するように逆転させられなければならない。つまり個々人にとって人生の各瞬間を、学習し、知識・技能・経験を分かち合い、世話し合う瞬間に変える可能性を高めるような教育の「ネットワーク」をこそ求めるべきなのである。

p13
多くの生徒たち、特に貧困な生徒たちは、学校が彼らに対してどういう働きをするかを直観的に見抜いている。彼らを学校に入れるのは、彼らに目的を実現する過程と目的とを混同させるためである。過程と目的の区別があいまいになると、新しい論理がとられる。手をかければかけるほど、よい結果が得られるとか、段階的に増やしていけばいつか成功するといった論理である。
p13-14
健康、学習、威厳、独立、創造といった価値は、これらの実現に奉仕すると主張する制度の活動とほとんど同じように誤解されてしまう。

関連 埴谷雄高


教育のネットワーク

ネットを通じて学びたい人同士が集まって学習を行う
時間と場所の調整
学校の勉強を超えて
自分で関心をもったことについて
調査結果をネット上で発表

一方的に報酬を得ることはない
報酬によって関係が固定化する
組織化をどう防ぐか
継続性をなくす
年齢、職業などに関係なく参加できる
会合のためのイニシアティブを、相手を求めている人々自身にまかせる

地域と興味両方から検索できる

輪の王問題

_モデルと表現_
p188
輪の王問題
ネットワークを介してリング上に結合された複数のコンピューターがそれぞれ固有の値を保持しているものとする。このとき、一番大きな値をもつコンピュータ(これを王と呼ぶ)を選び出せ。

あるノードが最大の値を知った時点で問題は解けたものとする

この問題を分散システム上で考えるときに困難な点
コンピューターの総数をどうやって知るのか
誰かがすべての主体の名前を把握していると仮定するのは、分散システムにおいては不自然である
プログラムの実行は、あるノードが思い立ったときに開始される、独立かつ同時に、複数のノードが問題を解こうと思い立つこともありうる

前提条件
隣に送ったメッセージはいつ届くのかわからない
右から受け取って左に送信しかできない



形態形成シミュレーション

starLogoで作るもの

再生
分裂する固まり
どんどん増えて固まりを作る
一定の大きさになったら成長が止まる
半分に切ると又もとの大きさまで成長する
濃度勾配によって形を形成する固まり
前後軸を自律的に作り
軸にしたがって細長い形を作る
動き回る
対称な形を作る固まり ヒトデみたいな
左右対称 
三回対称 
四回対称
五回対称
結晶のシミュレーション

蝸牛

カオス ノート

_カオス学入門_

カオス Chaos(ケイオス)混沌、無秩序 cf.コスモス
私たちの身近なところで生じている
振り子、声の振動

25年ぐらいの間に進展した

決定論的カオス
コンピュータの発達とともに

ロジスティック写像
一見不規則に見える波形が決定論的につくりだされる
(t+1)=4x(t)(1ーx(t))

漸化式との違い
0か無限大に発散
ロジスティック写像
x(t)とx(t+1) 有限

生物の個体数の変化
ロジスティック微分方程式 解析的に解くことができる
オイラー差分で近似

複雑、不規則 ではない
決定論的、確率論的

今までの考え方
単純なシステム → 単純なふるまい
複雑なシステム → 確率論的

カオス 単純から複雑なふるまい

惑星の運動
ケプラーの三法則

ニュートン 二体問題ー簡単に解ける 三体問題 途端に難しくなる
ポアンカレ 三体問題は解析的に解くことはできない
その過程でカオスを発見

二重振り子

ネオン菅を用いた電気回路 不規則なノイズ

認知科学 ノート

認知科学の系譜
哲学
ホッブス
医学
情報科学
計算機科学
心の働きのシミュレーション
心理学
認知心理学
メカニズム、モデル論的追及
人工知能
自然言語理解。ロボットなど
認知科学の発展
チューリングマシーン、チューリングテスト
チューリング 1936年
神経モデル Wマカロック
ゲーム理論 モーゲンスタイン、ノイマン
サイバネティクス ウィナー
通信理論 シャノン

成熟期 1956ー83

理論言語学、生成文法 チョムスキー
フレーム理論 ミンスキー
人工知能、問題解決 ニューウェル、サイモン
視覚の計算理論 D.マー


無意識
心の未知の部分への探究
どうとらえるか?
パラダイム(枠組み)
実験方法、とらえ方

デカルト
心身2元論 心と身体
身体 動物、機械 (反射の原理)
心 知情意 我思う、ゆえに私は存在する
恣意、意識 感覚、知覚、思考、感情 
心身問題
矛盾をどう解決するか
 心臓、脳の松果体 動物霊気
人間 言語、自由意志をもつ点で動物とは違う
ホッブス
心身一元論
人間機械論(心は計算する)
計算(四則演算)が心の中心にある。
心の記号論
心のとらえ方の2つの立場
記号論、計算論  対  反記号論、反計算論

計算論
記号と記号を結びつける操作
この操作は一定のルールに基づく計算
例 文章における文法
記号とルールのセットは、現実の意味論

心をめぐる総合科学
心理学
哲学
数学
言語学
情報科学
工学
コンピューター科学

戦争と不況

_孤独な群衆_

xxiv-xxv
われわれは一九三九年以降アメリカは暗黙のうちにではあるが、不可逆的なひとつの発見をしたと考えた。すなわち、戦争は
不況に対する、政治的に実行可能な「治療法」という発見がそれである。


自主性にまつわる問題

望ましい個性
より効率的な支配
内面化

戦争と革命

認識の生物学

p149
神の前で、あるいは裁判官の前で、生まれながらにして平等(gleich)であると言えるものなどあるだろうか。それとも結局のところ、人間の不平等を旗印にする戦争と、反対に平等を旗印にする革命とが、常に最後の上級審として審判を下してきたのではなかったか。


進化のシミュレーション

進化のシミュレーション

スターロゴ
バッチは中心から周囲へ薄くなるグラデーション
9k
タートルのもっている
変数
好む色
生存に適した色
動く速さ
年齢
生命力

生命力はみんな同じ
ある年まで生きたら子どもを作る(単為発生、性別はない)
親の値プラス変異の幅
一定の間隔をあけて、生存に適した色と現在の色を比べてその差を寿命から引く
ある範囲の中で変異する



条件の変化
バッチの大きさ
グラデーションの滑らかさ
性別を作る
色を成分に分けて成分ごとに処理


現実との違い

バイオモルフ

_進化論_

ドーキンスのブラインドウォッチメーカーのプログラムについて

養老氏が書いているようにドーキンスのプログラムは形の進化について
しか説明していないのでは

形=機能 生き残るための構造

アルゴリズムの内部での整合性によって選択されることがない
致死遺伝子


http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se283193.html

カオスのアルゴリズム

ルディー・ラッカーの人工生命研究室on Windows
ルディー・ラッカー(日暮雅通、山田和子訳)  アスキー 1996年  3800円

p9
カオスとは”きわめて複雑ではあるが、それを基礎づける限定されたアルゴリズムを持っている”ことを意味する
関連 社会子


DOS用数式ソフト

AMP30
説明:
対応:MGCGA、WIN 
速さ:普通
使いやすさ:まあまあ 式を入力するのが面倒、動作は安定
分類:シェアウェアー $90
できること:行列(使いにくい)、方程式、式の変換、微分を式で解く
CLC192
説明:コマンドラインでつかうグラフィック科学計算
対応:VGA,EGA 
速さ:普通
使いやすさ:式の入力は2(a+b)などの表現が使える、動作は安定
分類:シェアウェア
できること:
cutecalc
説明:関数電卓そのまま。グラフも表示
対応:CGA対応 
速さ:
使いやすさ:使いやすい
分類:フリーウェア
9 できること:三角関数、指数関数、
EC
説明:HP電卓風 XYなど変数使える,メモリーに常駐できる
対応:MGCGA,DOSプロンプト 
速さ:普通
使いやすさ:()がいっぺんに出て打ちやすい
分類:シェアウェア $5
できること:sin,cos,log,ln,deg,rad,tan,asin,arcsin
sin(cos(x))みたいにうてる
MATCAL13
MkATHPAD
SYMBOL72
TSMATR13
UCALC32
RPN30
説明:HP-29のエミュレーション
対応:MGCGA 
速さ:遅い
使いやすさ:
分類:多分フリーウェア
できること:sin,cos,log,ln,deg,rad,tan,asin,arcsin

考えたゲーム

満員電車ゲーム
  手をつなぎ輪になって一人ずつ次の人を指名して輪の中に入っていく。
  最後には満員電車のようにぎゅうぎゅうになる。

人間ウィンチ
  数人が自分がぐるぐる回って紐を体に巻き付け、紐の端にあるペットボトルをたぐり寄せる。

人間カルタ
  背中に貼り付けたかるたをお互いに取り合う。逃げてもOK。

風船ムカデ
  ムカデ競争のように脚を結び、風船を前の人との間にはさみ、落とさないようにゴールへ。
  落としたら、拾って、落としたところから再開。
  足は結ばないでやってもよい

カプセルスーパーボールつり
  カプセルでクレーンゲームのような釣竿をつくり、水に浮かべたスーパーボールをすくう

絶対と相対

眼圧を下げて成長させたときに上皮組織は小さくなるが網膜は
本来の大きさまで成長してしわくちゃになる

絶対 限られた量
あるところまで成長するとストップ
量に合わせて

相対 圧力、濃度などに合わせて
質に合わせて

形態形成の数理モデル

_数理モデル_

ストレンジアトラクター
形の科学会誌 第1号 第13巻(1998) p13ー23
形で見る非線形物理学
第一回:コンピュータで見るストレンジアトラクター
平田隆幸
調和振動、準周期(トーラス)、ストレンジアトラクター(レスラーモデル
、ローレンツモデル)

フラクタル
形の科学会誌 第3号 第14巻(1999) p165ー173
形で見る非線形物理学
第6回:フラクタル(自己相似構造)
平田隆幸
入れ子構造、カントール集合、コッホ曲線、フラクタル次元



枝状成長パターン
生物のかたちづくりの数理と物理 共立出版 p17-35
バクテリアコロニーが形成するパターン
重定南奈子
枯れ草菌の樹状パターン 大腸菌の同心円状の斑点パターン

形の科学会報 1989.11 p94-95
寒天平板上におけるBacillus subtilisのフラクタル様成長
藤川浩、松下貢
DLAモデル フラクタル次元の測定


形の科学会誌 第14号 第1巻(1999) p32-33
糸状菌コロニーの界面成長の時間変化
松浦執

Forma,14,315-320,1999
Shu Matuura
Growth and Colony Patterning of Filamentous Fungi
コロニーの成長パターン

形の科学会誌 第14号 第1巻(1999) p1-10
形で見る非線形物理学 −第四回:樹状成長とDLA
平田隆幸
マスマティカを使ったシミュレーション
ランダムウォークが凝集体に接触すると成長するDLAモデル
放電のリヒテンベルグ模様
ひび割れ、液体の侵入パターン(ヴィスコスフィンガリング)
有機液体と金属塩水溶液との2液界面上での電析によってできる金属葉


セルオートマトン
形の科学会誌 第14号 第2巻(1999) p91-102
形で見る非線形物理学 −第5回:一次元セルオートマタ
平田隆幸
マスマティカをつかったシミュレーション
ソースコード付き

FORMA Vol.13 No.3 pp.145-254 (1998) P179-197
A Mathematical Modeling of Pattern-Generation in Rock Textures
and Its Application to Natural Rock Textures
Ritsuo Morishita
セルオートマタによる石の模様のシミュレーション

形の科学会誌 第3号 第8巻(1993) p52-55
セルオートマトンによる肝硬変類似形態の形成
千葉民彦、高橋徹
簡単

形の科学会誌 第3号 第8巻(1993) p30ー31
2次元トーラス型セル構造オートマトンにおけるパターン形成
安藤敏彦
むずかしい

反応拡散波
蛋白質 核酸 酵素 vol.45 No.17 (2000)p2759-2765
生物の模様が作る化学反応 近藤滋

生物のかたちづくりの数理と物理 共立出版 p53-70
均一の集団の中から生じる自発的パターン
−チューリングの考えからくみ取るもの
三村昌泰

FORMA Vol.13 No.3 pp.145-254 (1998) P213-221
Spatial Patterning in Modified Turing Systems:
Application to Pigmentation Patterns on Marine Fish
J.L.Arago'n,C.Varea,R.A.Barrio and P.K,Maini
熱帯魚の模様 チューリング

セルフソーティング
生物のかたちづくりの数理と物理 共立出版 p71-95
細胞間接着・細胞間誘導による細胞の配置 
−トリの胚芽中胚葉と魚類錐体細胞の配置
望月敦史


肺の枝分かれ
形の科学会報 1989年11月 p55-60
末梢気道の空間分布 フラクタル次元の算出
北岡裕子

形の科学会誌 第14号 第2巻(1999) p118-119
北岡裕子,高木隆司
間質性肺炎における肺胞構造改変シミュレーション
空間充填分岐アルゴリズム 表面張力と壁の弾性力

形の科学会誌 第13巻 第1号(1998) p54-55
肺内腫瘤性病変における気管支変異のシミュレーション
北岡裕子、高木隆司
気管分岐系の3Dモデルと病変部の比較


細胞の分布
形の科学会報 1989年11月 p92-93
分化ラテラル抑制による細胞配列パタン形成
本多久夫・種村正美・吉田昭広
ある細胞が分化すると周りの細胞の分化が抑制される
ショウジョウバエの神経上皮細胞が神経芽細胞に分化する過程
トリ輸卵菅上皮、両生類胚表皮、チョウはね上皮には当てはまりにくい
 細胞の配置替え、細胞分裂



血管分岐
生物のかたちづくりの数理と物理 共立出版 p137-153
血管分岐系形成の数理モデル
小林亮
血流量と血管の太さ ずり応力と圧力を感知している

形の科学会報 1989年11月 p72-76
血管の幾何学的構造に見られる規則性
松尾崇、桶田理喜、高橋道雄、船田みどり
血管のフラクタル次元
形の測定

形の科学会報 1989年11月 p77-81
パーソナルコンピュータを用いたマウス大脳皮質の血管解析
井上 、井上芳郎
脳の血管分布の測定 脳の構造と血管の向き

四肢原基間葉細胞 モデルの比較
形の科学会誌 第1号 第13巻(1998) p60ー61
微小集積培養における四肢原基間葉細胞の軟骨形成パターン
三浦 岳、塩田 浩平
周期的な軟骨分化のパターンはどのモデルに一番近いか
1、反応拡散系
2、細胞選別モデル
3、mechanochemical model 細胞運動と細胞外基質の力学的特性


腫瘍のいろいろな形
形の科学会誌 第1号 第13巻(1998) p52ー53
腫瘍形態におけるrecaptulation
河上牧夫、鈴木正章、原田徹、伊藤慶悟、金網友木子、二村聡
腫瘍のいろいろな形の分類
D-T-A-E-cluster分化
Ductal 表面増大性の外向型 ひだ 系統的に古く組織液親和的
Tubular 菅進展型 
Acinar 増葉型 肺胞 新しく血液親和性が高い
E 離上皮型
BRS分化
上皮における細胞分化と基底膜からの距離による酸素依存性
の分化
basal 基底
reserve 蓄え 真ん中にある
surface 表面

系統発生上のD-T-A-E-cluster分化とBRS分化を両軸に理論的に想定される
形態の多様性は現実の組織形態の多様性をすべておおい尽くしている。


粘菌の形
形の科学会誌 第1号 第13巻(1998) p56ー57
中垣俊之、山田裕康
真性粘菌モジホコリの変形体
いろいろな条件を変えるとさまざまなパターンが表れる
収縮リズムの時間空間パターンと粘菌行動


参考文献
細胞のいろいろなパターン形成モデルの紹介
Maini,P.K,.and Solursh,M.Cellular Mechanisums of Pattern Formation in the Developing Limb.International Review of Cytology.;129:91-133(1991).

メカノケミカルモデル(mechanochemical model)
Murray,J.(1993).Mathematical Biology. Springer-Verlag.

目的因と認識

目的因

その存在の持続を助ける変化 
その変化の保存
その存在の同一性の作られ方


ラン藻 酸素 オゾン 紫外線カット 陸上への進出

陸上に進出するために酸素を発生させた



生物のさまざまな現象に使われる「〜のため」という説明をこの図式に当てはめると、、


時間の認識
原因と結果
目的因

要素分解
時間と空間 メカニズムを使って分析する

生存戦略

生存率が低ければ早く子どもを作ったほうが有利である

創造的進化

p60
前言したように、機械的な説明が成り立つのは、私たちの思考が人工的に全体から切りとる系に対してだけである。けれども全体そのもの、また全体の中でおのずから全体に似てできている系になると、それらを機械的に説明する可能性はアプリオリに認めるわけにはゆかない。
関連 全体と部分

都市社会の人間関係 ノート

パーソンズ
ジャンル
著作
立場
考え 「孤立する核家族論」
核家族はほかの絆から切り離された小集団である。
性別役割分業
夫は道具的役割、妻は表出的役割
ワース
ジャンル
著作
立場
考え
ウェルマン
ジャンル
著作
立場 「コミュニティー解放論」
考え 「コミュニティー問題」
北米では_ボット_のいう合同型の夫婦が一般化している
解放されたネットワークが一般的なので、高い密度のネットワークは夫婦を分離させるのではなく両立させている
フィッシャー
ジャンル
著作
立場
考え

バーガー
都市生活者は「故郷喪失者たち(The homeless mind)」である
アイデンティティが不安定だ

ボット
ジャンル 1950,人類学者,ロンドン
著作「家族と社会的ネットワーク」
立場
考え ロンドンで家族と社会環境との関連を調査
夫婦役割の多様性を発見
社会的環境も家族によって多様である。
 その姿は、「集団」ではなく「社会的ネットワーク」によって把握できる
ネットワークの密度
高い密度(お互いによく知っている)
夫と妻の知り合いがはっきり別れている
規範的な圧力が行動に影響
夫婦の役割分業(配偶者に頼らない)
低い密度
社会的圧力が生じにくい
世帯内で協力
必要に応じて援助を動員

シュムペーターの企業者とは

放送大学面接授業ノート

シュムペーターの企業者概念は通説の「経営者「社長」」概念とどこがことなっているか

社長、経営者でなくても企業者になれる
社長、経営者は新結合を行う限りにおいて企業者になる
社長、経営者であっても企業者であるとはかぎらない

企業者
「新結合の遂行を自らの機能とし、その遂行にあたって能動的要素となるような経済主体」
経営体を所有していることは本質的な特徴ではない
使用人であっても新結合を行うときには企業者になる

社長、経営者
役職
自分の計画で行動する経済主体のすべてが企業者ではない
単に循環的に経営するだけでは企業者とはいえない
事業をいとなむ
会社の責任者
会社の代表者
一番上の役

財産の所有

社長 新しいことをする場合にのみ企業者になる
役職なので働かなくても社長は社長である
経営者は経営をする人であるが循環的に経営するだけでは企業者とはいえない
一度できたルートにしたがって
新結合(イノベーション)は効率の向上と異なっているか
新結合
質的な変化


効率の向上
一つの目的に対してより少ない資源でより大きな効果を上げる
合理性に基づいている
循環の流れの中で
量的

新結合によって効率が向上することはおおいが


資本主義は滅びるか

生涯学習

生涯学習と地域社会
10章 学校を通しての地域社会の再生

1、生涯学習の歴史
生涯学習の理念は1965年のユネスコの提案
日本で本格化するのは1981年の中央教育審議会答申「生涯教育について」以降

生涯学習とは
自発的意志に基づき、必要に応じて自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯を通じて学ぶこと
自発性
即応性
選択性
生涯を通じて

その背景
1984の臨時教育審議会第1次答申
生活水準の向上
高学歴可
価値観の高度化、多様化
情報化国際化の流れの中で生涯を通じての学習の必要性
多様な生き方が尊重される社会

地域社会が生涯学習の場になるということはどういうことなのか。
筆者の体験をもとに生涯学習とのかかわりで地域社会のあり方を考えてみたい。

ささやかな学習社会作り
 筆者が発足させた「子育て・教育フォーラム」の紹介
  親同士が悩みや不安を話し合う中で解決の糸口を探る自主的勉強会


子どもの社会問題についての非難がいままでは学校に集中していたが、家庭のあり方が問われるようになっている。
広田照幸は、現在の親たちは完璧な母、完璧な両親を目指してけなげな努力をしていると分析している。

40年ぐらい前までは近所の母親たちが語り合う土壌があったので現在ほど悩まないですんだ。
情報しかない現在では、「公園デビュー」が今風のささえあいの場となっているのだろう。

子育ての継承
参加者の希望 系統立てたプログラム
報告と討論 報告と司会者は持ち回り
必要経費はみんなで分担

30回以上行った勉強会のテーマは
「親の気持ちと子育て」「子どもを伸ばすほめ方しかり方」など
2年目からは「子育てにおける父親の役割」「私が考えるしつけと家庭教育」というテーマでシンポジウムをおこなった。

この「子育て・教育フォーラム」は自主的なボランティアによって運営され、保育もボランティアグループから派遣されている。

3年間を振り返ると多くの知恵を全体の共有財産にすることができた。子どもをとりまく環境が悪化する中で、この会の果たす役割はますます大きくなっている。

この活動は当初半官半民の形態で始められた。
市からは自主性も尊重され、費用面、施設面などでのサポートがあったが、2年目からは市の方針転換がありそのような関係に陰りが生じる。
行政には社会から本当に求められることを受け止め、それに応えてくれることを望みたい。

しかし行政に関係なく、母親の必要性から生じたこの会はこれからも続いていくだろう。
1999年に文部省が出した文章では、地域で子どもを育てる体制作りなど、家庭教育を支える取り組みが既になされていることを強調している。

市の当初の姿勢はこの文章に添うもので、行政と地域は力を合わせ子どもの環境作りに勤めていくべきである。
そのときの行政の姿勢として、地域の自主的な活動をみとめ育てていく懐の広さが必要だろう。

2 放送大学
放送大学はまさに生涯学習の場である。
筆者は放送大学の面接授業を担当して4年になる。そのなかで学生たちが年齢に関係なく学ぶ喜び、誇り、価値をかみしめている姿に接してきた。
1999年の面接授業で筆者は生涯学習審議会答申を取り上げた。
答申では生涯学習のあるべき姿として

誰もが社会の中で生き生きと自分を生かすことができるようにするために
・いつでもどこでも学ぶことができる、
・その成果を生かすことができる
・自分が本当に望むことを選択できる。
・やり直しのきくゆとりのあるシステム

この答申の内容は学生たちにとって激しく心を揺さぶるものであったようだ。

生涯学習審議会答申では
あらゆる人が学び直して再チャレンジできるように
この答申は多くの人に夢や希望を持たせるものではある。

放送大学には学歴社会の中で疎外され過去に鬱積した思いを持っている
学生が多い。
答申では資格を活用して社会参加が進めば自己実現だけでなくあらたな 学習意欲を生み出すとあり

この答申を実現するには多くのハードルがある。
学習機会の拡充とその結果をを生かせる社会体制を整えるのことが求められる。 また放送大学院の実現への取り組みも期待される。

3、自治会活動の意義は何か
地域をどのように作り上げていくかは時代を越えた大きな課題である。
筆者が地区長をしている自治会では住民の寄付によって自治会館が完成した。
その取り組みの中で学ぶことも多かった。
地区長として意義や夢を話し、寄付集めをしてきたが期待したよりも多くの人
耳を傾け、寄付金を集めることができた。
自治会館は地域の財産としてさまざまに役にたっていくだろう。
東京都区部という都会でも思ったよりも地域社会が残っているかもしれない。
相互扶助の輪はどの地域でも作れるのだと実感できた。

筆者は30年以上前に下水道を自費で作る自治体活動にかかわったことがある。
下水道設立実行委員会は一人一人に必要性を訴え、勉強を重ねつつ5年かけて事業は完成した。
1970年代の生活の諸問題解決のための多様な住民運動の流れに添って
いたと思われる
こうした住民運動は個別課題の解決から「地域づくり」へと発展してきた。
下水道の取り組みは地域住民に大きな自信とほこりを産み、下水道設立組合が役割を終えた後も、地域の協力の輪は消えなかった。
校区の小学校でも一目置かれ教育についても期せずして、社会的連帯感や権利意識が生まれた。
社会参加型、問題解決型の学習社会とはつまりこういうことであろう。



補章

生涯教育と資格試験

2000年2月日弁連が「法学検定試験」という新しい資格がうまれた。
日本では毎日のように新しい資格が生まれている。
多くの人が資格のため野本を買い、資格試験予備校に通っている。
日本全体が資格社会化している。

生涯学習とのかかわり
生涯学習への動機となる。
生涯学習の成果を顕在化させる
機能を持つ

1、資格の分類
資格を明確に定義することは難しい
辞書の定義からは運転免許など資格がないと一定の行為をすることが禁じられたものというイメージが浮かび上がる。
またもう一つ、実用英語検定や簿記検定など、行為をするために必ずしも必要では
ないという資格もある。
明確な定義はないが実施機関、国の関与を指標に分類すると
以下のようにわけられる
1,国家資格
法律や命令に基づき設置
国またはその指定機関が実施
運転免許、司法試験など
2,公的資格(広義)
財団や社団などの公益法人が実施、認定する
実用英語検定、日本語教育能力検定などの
官公庁の認定している資格を狭義の公的資格
証券アナリストやソムリエなど
公益法人が独自に行っているものを準公的資格と細分することもある。

3,民間資格
民間の団体が実施
ファイナンシャルプランナー、一太郎検定など。

2、資格の効用
生涯学習の成果を確認する手段として資格、資格試験が注目を集めている。
生涯学習審議会の答申では、学習の成果を資格に結びつけることで、社会も
その学習成果を活用しやすくなる。また学習者も成果を社会的に確認でき
さまざまな活動に参加する中で、新たな課題をみつけ学習する刺激になると指摘している。
実際、資格取得への意欲は高く
筆者の調査によれば女子大学生の3/4が在学中に資格を取得、または検討している。足立区の世論調査でも職業上の技能、知識との関係で生涯学習に取り組んでいる
と答えたものは、28.1%と同様の結果が出ている。
しかし、実際に学習に取り組む層は、男性が多く年代も20代から40代に集中している。このことから就職後は女性の資格取得への意欲が低下していることがうかがえる。
この原因として女性が生涯学習として職業と関係ないものを選んでいる、または職業生活の中でその必要性を感じていないという2つの可能性が考えられる。
後者であれば性別役割分業的な構造の残存を示しているといえる。
3、教育訓練給付金

優良企業が次々に倒産し、リストラや、年棒制への移行など終身雇用制が崩壊つつある。その中で転職も買手市場一色になり、少しでも有利な条件を求めて資格取得を目指す層が増えている。その不況の中、資格産業は盛んになっている。
労働省は従業員の資格取得を補助する教育訓練給付制度をスタートさせた。
労働者による能力開発、雇用の安定、再就職の促進をはかることを目的
としており、雇用の流動化を前提につくられたことがわかる。
教育訓練恐怖制度の概要
雇用保険の一般被保険者(元をふくむ)
受講開始までに1つの事業主に5年以上つとめた。
一般被保険者資格を喪失してから1年以内

この条件を満たすものが指定の教育訓練を修了した場合
費用の80%をハローワークが支給する

情報処理、簿記、など仕事に役立つ講座が2000年9月現在1万2千指定されている。

4、資格社会という幻想
不況の嵐が吹き荒れる中、資格は不況に強いという言葉は魅力的な響きを持っている。
しかしそこに悪徳商法という大きな落とし穴がある。
悪徳商法は教育訓練給付金が利用できるなどの錯覚をおこさせ、法外な値段のテキストを売りつける。
最近は女子大学生に対して「就職に有利」と勧誘する傾向があり、ひっかかってしまう学生も多い。生涯学習でもクーリングオフ制度など消費者教育の充実が求められる。

また、資格試験の合格を最終ゴールにしていると思われるような人もいるが
資格を持っているということとその資格を使いこなすことはまったく別次元の問題である。資格取得はそれが活用されて初めて意味を持つのである。


資格競争での新たな敗者をうみだす。

無力感の学習


地域の問題を解決するための学習

チューリング 反応拡散波文献

蛋白質 核酸 酵素 vol.45 No.17 (2000) 2759-2765
近藤滋 生物の模様を作る化学反応

Murry,J.D.:Sci. Am.,258,80-87(1988)
Turing,A.M.:Phil. Trans. R. Soc., B237, 37-72(1952)
Kondo,S.,Asai,R.:Nature,376,765-768 (1995)
Asai,R., Raguchi, E.,Kume, Y.,Saito,M.,Kondo,S. : Mech. Develop.,89,87-92 (1999)

孤独な群衆 教育

p5
「どのような社会でも、それがうまく機能するためには、その成員が、その社会、あるいはその社会の中での特定の階層の一員としてなすべき行為をしたくなるような性格を身につけていなければならない。彼らは客観的に見て、彼らに必要なことを、欲しなければならぬ。すなわち、外的な力は、内的な強迫に転化され、また、人間の特殊なエネルギーによって、それは性格の特性となるのである。」
E.フロム
"Individual and Social Orgins of Neurosis," American Sociological Rociological Review,IX(1944),Culture(NewYork,Alfred A. konopf,1948)に再録.

p13
一次的集団−すなわち、子どもたちを社会化し、かつその初期経験によって大人たちをも規制する諸集団−の規制がゆるむにしたがって、より開かれた社会に適合するような、新しい心理的メカニズムが「発明」される。
関連 社会化、学校が社会のあり方を規定する
p40
そこでは他人から認められるということが、その内容とは一切かかわりなしに、ほとんど唯一絶対な善と同義になってくる。すなわち自分が認められたということは、自分がいいことをしたということに他ならないのだ。このようなわけで、他人指向段階の社会ではあらゆる権力 −ある種の権力というだけではない− は人間を認めてくれる、現実のあるいは想像上の集団の手中に収められている。そして、子供は、自分の性格とか、自分の財産とか、自分が受け継いだ家名とか、才能とか、あるいは自分がした仕事とかは、それ自身として評価されるものではなくて、それらが他人とのかかわり合いにおいてどのような効果をもったかで計られるのだ。ということを両親のかれらに対する反応から学びとるのである。
関連 評価 ニーチェ オウム


孤独な群衆 ナショナリズム

_
pXXXviii
ナショナリズムは、パワーエリートによって作られたものでありながら、それ自体、独立した作用をもっているのである。いわばエリートたちは、ナショナリズムを作り上げた人間たちであると同時に、ナショナリズムのとりこになっている人間たちでもあるのだ。

p39
個人だの集団だの、国家だのが、小さな違いを引き合いに出して自分以外の個人や集団や国家とみずからとをはっきりと区別し、それをおのれの誇りとすることをフロイトは「取るに足らない相違についてのナルシズム」と名づけた。

関連 ナショナリズム、アイデンティティ


孤独な群衆

_孤独な群衆_
pXXXiv
個性がその堕落した形において、自己中心主義や変人、奇人を生み出すというのは決してめずらしい話ではない。


人間の尊厳

ヒトゲノム解析研究と社会との接点 研究報告集 第二集
1996年3月 京都大学文学部倫理学研究室

p56
個々人が客体に、単なる手段に、代替可能なものにおとしめられるときには、人間の尊厳は侵されている。(G.デューリッヒ)。

不思議な果実

アメリカ黒人詩集 図書館

不思議な果実

南部の木には不思議な実がなる
葉には血 根にも血
そよ風が吹くたびに 黒い何かがゆらゆら揺れる
ポプラの木には不思議な実がなる

ビリーホリデイの歌


人間機械論

人間機械論 サイバネティクスと社会
ノバート・ウィナー(池原 止戈夫訳) みすず書房 1954年 500円

p10
我々は新しい機械に直面して我々の生活様式の多くの細かい点を変えなければならないであろうことは確かである。
これらの機械は、人間を人間自身のために正当に評価し、人間を将来作られうる機械の二流の代用物としてではなく人間らしく用いるということにかかわる一切の問題においては主役をなすものではない。本書の使命はその表題と同じく、人間の人間的な使い方にある。

p11
世界のもっとも興味ある姿の一つは、世界は多数のパターン(図柄)から成り立っていると考えることができることである。一つのパターンというものは本質的には一つの並べ方(配置)を意味する。その特徴は、そのパターンを構成する諸要素自身に固有の性質によってではなく、むしろそれらの要素の並び方によって決定されている。
_形態形成_


p16
表現された感情が単に慣習的で反復的なものであるからこそ可能なのである。
発信人が伝えたいと思う感情に何らかの創意を現すならばもはや割引料金は適用されなくなる。
 

p23
人間に対しその全資質より少ないものを需め、より少ないものしかもっていないとして扱うような人間の使い方はいかなるものでも、一つの冒涜であり一つの浪費であると信ずるからである。

p27
本書で取り上げる最初の問題の一つは進歩の問題である。それは本質的には世界の変化の方向をある価値によって評価する問題を伴う。

関連 歴史の進歩とは何か


水と緑と土 追い詰められる人間

富山和子 中公新書 348 中央公論社 1974年 リサイクル図書


今日では、人間が大挙して山奥へ入り込むことじたいが、明らかな破壊になっている。踏み跡や廃棄物などの自然の許容限度をこえた「量」の多さが、渓流を汚し、森林を荒廃させている。しかしそれも、あの保護されるべきカモシカや野生の猿が、一方では苗木の新芽を食べ、農地や家畜を荒らして山村の生活を脅かしているのと同じ現象であり、もとをたどせば下流部でのすさまじい開発が、カモシカやサルを追い上げたのと同じように、都市市民を水源地域にまで追いつめてきたからにほかならない。


形と機能

先端で作られるときは材料の輸送経路が必要になる

根元で作られる
髪の毛、鞭毛、つめ

先端で作られる。
木の枝(師菅、道菅)、

原因と必要性の分離
その現象がおきる原因と、その現象がもつと思われる機能を分離する。

系統発生と個体発生のつながり
個体発生の中で意味をもつものと系統発生の中で意味をもつもの
機能は系統発生の中でうみ出される。

個体発生の中で毛が生えるなどの現象は遺伝子によって規定され
系統発生の中で機能が形作られる

花の色彩や形には虫の視覚によって
蝶の模様は鳥の目の認識によって
つくられた

必然性を起こすもの

する、される 主体

パターン

_形態形成_

ある特定のパターンに追い込まれる。
 
関係無いような離れた社会のなかに、同じような行動パターンをとる人々がいる。

日本人の型

いくつかの互いに独立した行動を共通に持っている。

ある社会の中に普遍的に見られるパターン

綿ふき病関連の学術論文、小説まとめ

事の起こりは、昭和三十二年二月ごろから当時四十三年の農婦(大正三年二月生まれ。発病は昭和三十年)の皮膚膿瘍切開創から自然綿と思われるものが萌出する現象を田尻保医師が2カ月に亙り観察した上で、昭和三十五年五月、岡山外科学会で発表したのが最初です。

症状
膿瘍のひふの表面を切ると膿と一緒に綿状の物質が出てくる

尿の中にも同様の物質が含まれている

11日間も尿が出ないことがありその期間は綿の萌出が盛んになった。健康状態には問題がなく尿毒症にもかからなかった。

綿が出た腫瘍をきれいにして30分から7時間で綿が出現してくる。

ギブスでおおうと綿の産出はなくなるか、減少する。

綿の産出量と尿の量は反比例の関係にある。
出てくる場所は左右の足、手、へその部分、体の右半身に多く見られる。
(右半身58回、左半身12回)

綿は検査の結果セルロースからできていて
市販の乾燥綿にはないプラズマが存在する(岡山大学理学部木村二博士)


_わが魂の記念碑_
喜寿にあたりて
増田陸郎 自費出版 1990年 NPO法人自費出版ライブラリー


田尻保  臨床
赤木制二 細胞組織的
田尻保、多量の綿を産出する奇異な慢性肉芽性炎例について、日本医事新報、1869号昭35、2、20
赤木制二、無限に多量の綿毛を産出する奇異な症例、いわゆる綿ふき病について、日病会誌50ー153、昭36、4
稲田潔、浜崎美景、赤木制二共著、外科病理学提要359ー361、昭38、3
Made of Cotton?(日本における綿ふき病の紹介)、ニューズウィーク誌、昭39、7、13
綿ふき病研究懇談会第一回会合が田尻病院で行われた、出席者20名。昭39、11、4
いわゆる綿ふき病について、メディカル・カルチャー1号、74ー89(第一回会合の概要)昭40、2
二国二郎:田尻病について、昭40、6、24
建田恭一:所請「綿ふき病」について、日本医事新報、2157号、、昭40、4、17
建田健一:奇病とその取り扱い、日本医事新報、2157号、昭40、4、17
建田健一:綿ふき病見聞記、自然7月号、昭40、7
二国二郎:でんぷん病と綿ふき病、高分子、14ー156号、昭40、3
田尻保:綿ふき病見聞記の反論、自然、3月号、昭41、3
増田陸郎:奇病綿ふき病、東京都職員文化、9月号、昭41、9、1
増田陸郎:綿ふき病の総合研究を、朝日新聞、声欄、昭41、12、6
赤石英:法医学は考える5、綿ふき病、講談社現代親書、129、昭42、10、16
増田陸郎:学問のルールにのらなかった綿ふき病、日本医事新報、2332号、昭44、1、4
ブリタニカ:綿ふき病(田尻病)、943、昭53、1、23
田尻保:綿ふき病の経過、日本医事新報、質疑応答欄、2980号、昭56、6、6
増田陸郎:比較免疫ー動植物免疫の連鎖をめぐりて、臨床医学、36巻10ー12号、37巻1ー3号、総64頁、昭23、10から24、3
日本医事新報 No.3359(昭和63,9,10)
p59
綿ふき病始末記(上)
「それでも綿ふき病はあった」より


小説
安部公房:密会  綿ふき病の綿から布団を作る話がでてくる
井上ひさし:吉里吉里人、第18章、国立製綿場の部分、554-558、新潮社、昭56

マンガ
手塚治虫:秋田文庫 ブラックジャック 15巻「木の芽」45-66,秋田書店


関連サイト

発見者の田尻氏の病院
http://www.tajirihp.or.jp/history.php

アメリカの類似した病気

モルゲロンズ病 Morgellons
http://annexplus.blog52.fc2.com/blog-entry-441.html

http://morgellons.org/

2012年1月22日日曜日

職業としての学問

マックス・ウェーバー_職業としての学問_

p24
学問に生きるものは、一人自己の専門に閉じこもることによってのみ、自分はここに後々まで残るような仕事を成し遂げた、という恐らく生涯に二度とは味われぬであろうような深い喜びを感ずることができる。


p25
人間としての自覚ある者にとって、情熱なしに為しうるすべては無価値だからである。

集団

刑務所、軍隊、会社、学校などの集団が個人に求めること

個人の所有物を持たせない
自由を制限する
一人一人の外見上の差をなくす
属性を与えない
ある一定の基準によって評価する
行動の様式、儀式がある
少数の人によって行動が支配される
構成員同士の交流が制限される
グループを作ることが制限される
合理性よりも規則が重視される

問題解決

問題へのアプローチの仕方

・本当に問題があるのか
・誰がそれを問題としているのか
・なぜそれが問題とされるのか またそれを問題だとする人はどんな基準からそう言っているのか(
・そのことによって誰がどんな影響を受けるのか
・それを行っているのは誰か。


どうすればいいのか
  問題をなくす
   それが問題だといわれている状況をなくす

   それを問題だと主張する集団をなくす

その問題はどんなことと関わりを持っているのか

夜と霧

P102
苦悩するもの、病むもの、死につつあるもの、死者 −これらはすべては数週の収容所生活の後には当たり前の眺めになってしまって、もはや人の心を動かすことができなくなるのである。

p113
一体この身体はわたしの身体だろうか、もうすでに屍体ではなかろうか。一体自分は何なのか?人間の肉でしかない群衆、掘っ立て小屋に押し込まれた群衆、毎日その一定のパーセントが死んで腐っていく群衆、の一小部分なのだ。


読む予定メモ

ゲシュタルト心理学
ヴォルフガング・メッツガー
ローレンツ
科学的認識の源泉としてのゲシュタルト知覚

価値の起源

知識が価値を持つ

他者依存的価値
他の人に認められることで価値を持つ
例 学歴、差異の消費


自己充足型価値
その「もの」から得られる何らかの心地好い感覚のゆえに価値を持つ。

大地と人間―食・農・環境の未来

1、人工爆発の時代 食料飢餓の問題
2、物的欲望爆発の時代 物的飢餓
3、精神的欲望爆発の時代 精神的飢餓の問題

食料→物→精神的

現代は反省と自覚が必要

現代の
食料の問題 インド、中国、アフリカ(
バッタの大量発生と人間の増加を類似的にみることができる

人口 マルサス
人口は幾何級数的(1、2、4、8)
食料は算術級数的(1、2、3、4)
飢餓から社会問題が続出するだろう

しかし先進国を中心に 食料は大増産している。
農業就労者 の比率はどんどん下がっているにもかかわらず


その背景
品種改良、農業機械、農薬、肥料
大規模経営、大量生産

アメリカ お大型機械化農業 ヨーロッパへの輸出を前提に
日本 家族小農型農業

いずれも近代農業

農地の拡大 森林開発、焼き畑

主要工業国の森林の割合
 だいたい10から30% 日本は66%
アメリカ国土の半分が農地化
肥料の使用りょう 50年で10倍
感慨面積 2から3倍
農薬
面積あたりの収穫量 2倍

物的欲望爆発の時代
工業化の流れ
車、飽食、電化製品 果てしない欲望

穀物から肉へ
大量生産 大量消費 大量廃棄

肉の生産量の増大
発展途上国 先進国

肉の生産には大量の穀物が必要

豚肉 3.75倍のカロリー
牛肉 5倍のカロリーが必要

現在の農地の2、5倍の農地が必要 すべての国が肉食化すると

環境破壊により農地として使えない土地の拡大
ロシア アラル海
農業により塩害 塩分の比率が高くなり
過放牧 荒廃した土地

食料自給率 日本けた外れに少ない
木材自給率 20%
水産物 50%

他の国の農地を荒廃させている

精神的欲望爆発
心の豊さ、物の豊さ 心の豊かさが50%こえる

心の豊かさはかえって退化しているのでは
孤独、心の闇 精神的飢餓

大地、自然、
より人間らしい生活を求める

農業生産 環境、人間生活と深く結びついている。
多元的価値産業
ロストー 工業化=離陸 →着土の時代

子どもとコンピューターの共存

コンピュータのなにを教えるのか
      
コンピュータは子供にとってよいものなのか悪いものなのか

心理学者の市川伸一氏は子供がコンピュータと接した時、子供が見せる反応は
次の3っつの層に分かれるといっています。
「一つの層は全くの無関心である。第二の層は、できあいのソフトゲームにふける子どもたちである。そして第三の層は、自ら言語を学びプログラムを作ろうとする子どもたちである。」

そしてそれらの子どもたちが抱えやすい問題として次の点をあげています。

「無関心層」 コンピュータができないことに劣等感を抱き、消極的な子どもになってしまう。
「ゲーム層」は、与えられた遊びを享受するだけという受動的な態度になりやすい。
対人的な遊びが少なくなるので社会性が育ちにくい。
「プログラム層」上と同じように社会性の欠如、過度の支配欲求、完全にコントロールできる対象にしか魅力を感じなくなってしまう。

子供だけでなく大人にも当てはまりそうですが


無関心層はパソコンが社会のいろいろな場面に普及してくるのにつれて、パソコンが使えないことに劣等感を抱く。そして、パソコンに対して反発や過度の期待を持ちよけいパソコンから遠ざかる。
ゲーム層は作られた世界の中で満足してしまいそこから発展していかない。
プログラム層はパソコンの中に自分の世界を作ることに没頭してしまい、外の社会
と自分の関係づくりから逃げてしまう。



それではどうするべきか
パソコンの特性としてはよくインタラクティブ(双方向性)ということがいわれます。

生き物は環境への働きかけとそれに対する応答によって内的世界を作っていくので、パソコンもまた一つの世界といえます。
パソコン少年の自閉性
パソコンの世界を外に向かって開かせることが

パソコンだけで作るのではなく
街や自然の中にあるいろいろな音、景色などを作品の中に取り込む

グループで作る、作品を発表する
一緒に作る仲間、作った作品を見せる人などパソコンで何かを作る過程で人との関係を作っていく。


パソコンにしかできないこと
人から与えられたことをやるだけでなく
自分のやりたいことはなになのか

パソコンを持っていて一通り操作はできるが、なにに使っていいのか分からない
生活の中にパソコンを取り込んでいくセンスをみがく
パソコンに使われるるのではなく

あらかじめ遊び方が決められているおもちゃに囲まれている最近の子どもたちにとって
自分の工夫によって

情報の収集
コミュニケーション
自己表現

コンピューターでどんなことができるのか
それがどんな役に立つのか



子どもとコンピューターの共存

コンピュータの道具としての特性を知り、その上でどう使っていくのか
コンピューターを神格化することなくどんな問題があるのか理解する
明確な目標をもたせる

目的ではなく手段である

現在行われている学校などで行われているコンピュータ教育は次の二つを
主な目的としています。
一つはCAIとよばれる獲得させたい知識なり技能なりをコンピュータで効率よく教えるというもので理科、社会などの教科をコンピューターで教えるといったことがこれに相当します

二つ目はコンピュータを操作する技術を教える。


しかし私はコンピュータはもっと子供の発育にとって大きな可能性を持っていると
かんがえます。

パソコンを操作するということは子供にとってそう難しいことではありません。
興味を持ちさえすれば教えなくてもすぐに覚えてしまいます。


すべてをコンピューターの中でやろうとしない
かえって効率が悪かったり、視野が狭くなり、作るものをコンピュータに合わせてしまう。

積極的にコンピュータに関わること
ここでいう積極的とは一日中パソコンに向かってゲームをすることでも、いろんな面白そうなソフトを買い集めて飽きたら、また別のを買うといったことを繰り返すことでもありません。

自分が本当にやりたいことをソフトが用意した機能、あらかじめ想定された使い方をとびこえて創意工夫によって実現していく。

結局パソコンでなにができたのか

何でもできるが何にもできない

コンピュータの害を軽減させるための対策
 画面を集中して見続けるため視力の低下
あまり長時間画面を身続けないような工夫
・紙に書く操作を取り入れる
・近くの人と相談するような工夫

過度に大きな音や色使いなどで過度の感覚を刺激するソフトに注意する
十分な運動をさせる、休憩時間をとる
睡眠時間をとらせる
年齢に適した内容を厳選する
ソフトウェアと子どもがどっちが主導権をもっているのかを見る
ソフトを最初に使うときは、子どもの計画を聞きどうしたらよいかという方策について
話し合う

動機づけ
自己効力観を持たせる
子どもが能動的主体になるようにする 本当の選択をできるようにする
 外的な褒美を与えない
 適切な量の努力をしたときに成功をおさめる

親しみやすい課題を通じてコンピュータのおもしろさを知ること
グループごとに教え会ったり共同して作成すること
個人ごとにも自由課題を決めてプログラムを考えさせること。

自分にとってコンピュータとは何か

自由度が高いので遊びと仕事など目的に縛られず使える。
しかし、それでなにができるのか

指導者はなにをするべきか?
→できないところを助けるところから

都市社会の人間関係

森岡清志 放送大学教材  放送大学教育振興会 2000年
p44
都会人がコミュニティーに関与しながら、それでもお互いに疎遠に感じられるのは、異なる下位文化的世界に属している人と、、常に接触せざるを得ないからである。
誰もが、私的な世界では親密なコミュニティにかかわりながら公共的な世界ではすべての人が同じ一つのコミュニティに属することのない世界。それが都市の特徴だとフィッシャーはいう。


創造的進化

__
ベルクソン著 真方敬道 訳 岩波文庫 岩波書店 1954年
p6
私たちは生きものを手持ちのあの枠この枠に押し込んでは無駄骨を折っている。どの枠もきしむ。私たちの入れたいものにとってそれはきつすぎ、何はともあれ堅すぎる。私たちの推理は無生の事物の中を動き回っている間は自信満々であるけれども、この新しい土地に出るとともかくも居づらく感ずる。
p10
認識論は、悟性を生命の一般進化の中へ戻さないなら、認識の枠がどのようにして形づくられたかもどうしたらこれを拡張しないしは越えることができるかも、私たちに教えてはくれないであろう。認識論と生命論というこの二つの探究は結びつかなければいけない。そして、循環過程を描きながら、たがいにどこまでも推進しあっていかなければならない。

マックス・ウェーバー

正当性の根拠の三つの理念型

合法的支配 合法性、つまり規則の手続き的な妥当性が正当性の根拠になる
例 官僚的支配
伝統的支配
カリスマ的支配

犯罪化 ある行為を犯罪として規定する理由
  例◯たばこを吸っては行けない理由
   ・法律で決まっているから
   ・身体によくないから
   ・人に迷惑をかけるから

鏡の背面4

p43
こんにちもなお実在論者は外界だけを眺め、鏡が存在することを知らない。こんにちもなお観念論者は鏡のみに見入り、現実の外界に背を向けている。双方とも自分の注視の方向に阻害されて、鏡はそれ自身は映らない背面を、すなわち鏡とそれが映す現実の事物とを同じ物とする一つの面を持っていることを知らない。つまり、現実の世界を認識する働きを認識する働きを持つ生理的装置は、現実の世界に劣らず現実的なものである。この本はこの鏡の背面を扱うものである。

善悪の彼岸

ニーチェ全集 第二巻 吉村博次訳 白水社 2600円 放送大学図書館にて

第4章 箴言と間奏
p116
78
自分自身を軽蔑するものは、そうしながらもつねに、自らを軽蔑者として尊重する。
p137
141
人間が、自らをたやすくは神であると思い込まずにいることの理由をなしているのは、下腹部である。

p142
156
狂気は個人の場合にはめったにないことである、−しかし集団、党派、民族、時代の場合には定例である。

p143
157
自殺を考えることは強力な慰謝剤である・・・人はこれによって、多くのいやな夜をうまくやり過ごす。

鏡の背面3

p104
われわれの問題はけっして反射過程そのものにはなく、いわばそれ以前、つまりそれの受容開始のところにある。だから次のように問わなければならない。生物は種族維持に役立つ働きを遂行するためにはどのような特定の刺激に対してどのような反応が起こるべきかを、どうして<<知る>>のか?
_認識_
p105
これらのあらゆる運動的返答よりも前に、刺激を濾過する一つのメカニズムが接続されている。
_分節化_
p204
もし生得的解発メカニズムができるだけ単純化することによって学習過程にきわめて広い活動の余地を与えてくれるのなら、それは種族維持的には好ましいことなのである。ただ若い動物に、どの方向へ試みるのがもっともみこみがあるかという<<かすかな指示>>を与える仕事だけは、生得的解発メカニズムに残されている。
_ア・プリオリ_

鏡の背面2

p164
遠い先祖から系統発生的な発達によって個体のおのおのに生涯にわたって与えられているさまざまな行動メカニズムの開かれたプログラムは、そのいわば余白のまま残された可変部分が、環境世界の諸事実とうまく関係をもつようなふうに、常にテスト済みのかたちで構成されている。

鏡の背面

p161
個別反応を人工的に分離することは全く正当なことである。そのことによって、まさに犬の唾液の分泌がそうであるように、対象を量化する研究を行う恵まれた可能性が生ずるならば、とくにそうである。
ただそれを行うさい、一つのシステムの一部を切り取ったという事実はどこまでも自覚されていなければならない。これは分析の才のある人たちにも起こりがちな危険だが、しかし断じておちいってはならない思考の誤りは、そのシステムを今や分離された部分よりもたんに量的に多いものでしかなく本質的には同じであると見なして、全システムのすべてのシステム特性を理解するためにはこの部分だけで十分だと考えることである。

 
進化論、発生学など生物という同じ対象に対する見方は多くあるが
ここにいわれているようにあくまでも生物というシステムの一部分だけ
を見ているのだという自覚がないと本当の姿は見えてこない。

ドキュメンタリー

夜NHKで除 京 氏がロシアのジャーナリストと対談する番組を見た
極限の状況を目を反らさず見続けるちいさきものの歴史
 ウィンクするおばあさん、泣くドイツ兵、肉屋にいけない女性狙撃兵 リトアニア

菊と刀

p176ー177
「教師の名に対する義理」が指し示すのは、とくにこの種の自己防衛の態度である。実業家もまた実業家としての名に対する義理から、彼の資産が枯渇して危機に瀕しているととか、彼が自分の会社のために立てた計画がうまくゆかなかったということを何びとにもさとられてはならない。また外交官は「義理」にも自分の外交方針の失敗を認めるわけにはいかない。
以上の「義理」の用法すべてに共通し、人間と仕事の極端な同一視が見られる。そしてある人の行為もしくは能力に対する批判は、自動的にその人間そのものへの批判となる。

P177
ところが日本ではこの自己防衛ということが非常に深く根をおろしている。そこで、ある人に面と向かって、彼が職業上の過失をおかしたということをあまりいわないようにすることが一般に行われている礼儀でもあり、また賢明な人のとる態度とされている。

このような神経過敏さは、人と競争してまけた場合に顕著に現れる。


彼は自信を失い、憂鬱になるか、腹を立てるかどちらか、あるいは同時にこの両方の状態におちいる。
p178
アメリカ人にとって特に重要なのは、かように競争は日本においては、われわれ自身の生活機構の中で収めているのと同じ程度の社会的に望ましい効果を収めないということを意識することである。
=略=
彼らは余りにも過敏に、競争を外から自分に加えられる攻撃と感じる。そこで彼らは、彼らが従事している仕事に専念する代わりに、その仕事の注意を自分と攻撃者との関係に向けるのであった。

p179
日本人は従来常に何かしら巧妙な方法を工夫をして、極力直接的競争を避けるようにしてきた。 日本の小学校では競争の機会を、アメリカ人にはとうてい考えられないほど、最小限にとどめている。

p180
それぞれの階級のそん守すべき規則を細かに定めている日本の階級制度全体が直接的競争を最小限にとどめている。

p181
日本人の作法はまた、どんな計画でも、成功が確実になるまでは、できるだけ人に気づかれないようにすることを要求する。

p190
日本人は昔物語の中では復讐を大いに称揚しているけれども、実際に復讐の行われるのは、今日では確かに西欧諸国と同じように、いや、ひょっとすれば西欧諸国よりもなおいっそう、稀になっていることが明らかになる。
このことは、前ほどに名誉ということを気にかけなくなったということを意味しない。むしろそれは、失敗や屈辱に対する反応が、攻撃的ではなくて、防御的な場合がますます多くなってきていることを意味する。
p191
日本人は失敗や誹謗や排斥のために傷つきやすく、したがって余りにも容易に、他人を悩ます代わりに自分自身を悩ましがちである。日本の小説の中には、最近数十年間、教養ある日本人が非常にしばしば我を忘れて怒りを爆発させるかと思うと、、逆に極端な憂鬱におちいったことが、繰り返し描かれている。
このような日本人特有の倦怠は、過度に傷つきやすい国民の病気である。彼らは排斥の恐怖を内攻せしめ、その恐怖に妨げられて手も足もでなくなる。


<メモ>

>ベネディクトとしては時代をこえた日本人の型を探ろうとしたのであるが
>ここに描かれた日本人はもはや時代遅れと感じられる。
>反面、今の日本人にもよく当てはまるところもある

このような急激な変化がおこったということもやはり日本人の特性が
深く関係している

今から見ると日本人の特質として書かれているものが、普遍性を持つものか
その当時の事情によるものなのかがよく分かる。

日本人がベネディクトと同じような立場でアメリカ人のことを書くと面白いかもしれない。

日本人は外国人が日本のことを理解できないことを、誇りとしてきたところがあるので
(日本語、歌舞伎、能)
当たっていても外れていてもこのようなものには反発を感じるのではないか

自分たちが理解できない外国のものをを有りがたがっている。