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2012年5月31日木曜日

あたらしいウェブサービス

有名人がなくなったあとに、生前書いていたブログが、ファンによって書き込みが続けられ、維持されていることがある。

ブログやツイッター、フェイスブックは即時性が重要で、書き捨てが基本だが、アーカーブとして意味をもつことがある。

消えていく情報を記録としてとどめようとするサービスもあって

web魚拓
http://megalodon.jp/


Wayback Machine

http://archive.org/web/web.php

といったものもある。


インターネットを特徴付けるものは、テキストや画像のリンクである。テキスト同士を結び付けるというアイデアは、WWWが登場する前からハイパーテキストという理念として考えられてきた。

テキスト同士を結びつけることで、より能動的な読み方ができ、思考の構造に近いテキストの複合体を作ることができるというものだ。

WWWは、テキストの構造化という面では不十分だが、その不十分さが広がりを生んでいる。

利己的な遺伝子というベストセラーを書いた生物学者リチャード・ドーキンスが提唱した概念にミームというものがある。

これは、日本語で言うと文化遺伝子とでもいうもので、生物学的な遺伝子とは別に、行動を規定する文化として人から人へ伝わる仮想の遺伝子である。
確かに個人を規定する上で遺伝的要素は、大きいけれど、人間の行動は、遺伝よりも文化に規定される部分が大きい。生存率も子孫を残せる確率も、どんな遺伝子をもっているかというよりも、どんな文化を身に着けているかという部分も大きい。

利己的な遺伝子の目的が自己複製で、生体は、遺伝子を乗せる船に過ぎないとするならば、ミームについても同じことが言えるだろう。
人は、ミームを伝える船に過ぎない、ただ、人はミームを創造することができる。

ミームは遺伝子よりも簡単に伝播するし、また消えるのも速い。
それが何時まで残るかは、有用さと面白さにかかっている。

インターネット上には様々なミームがあふれている。