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2015年4月30日木曜日

エンダーのゲーム

数年前に映画化されたSF小説「エンダーのゲーム」を読む。メールやネットの言論のあり方などが違和感なく読めるがかかれた年代を考えると先験的な内容を含んでいる。

ストーリーが面白いというだけでなく、リーダー育成の教科書としても読まれているそうだが教育への批判としても読むことができる。

大人の都合でルールがコロコロ変更されるゲームは、学校教育の姿とも重なって見える。

ゲームから抜け出す子どもの姿に未来への希望を託しているように感じる。

2015年4月15日水曜日

希望の教育学

フレイレ

p127

一つのポイントは、より醜からざる世界を求めてたたかいを続けている人々が戦術の必要性に目を向けることだ。とられるべき戦術はまず第一にかれの目的であり夢である戦略と矛盾しないものであることが必要だし第二に、戦略的な夢を実現する方法であるところの戦術は、歴史の中で生成し自ら形作っていくものであるから、当然、歴史とともに変容していく。

人間は歴史を作る主体であると同時に、その歴史によって形成され再形成される客体でもある。そうして人間は、たんに世界に適応するだけではなく、世界に介入する存在たりえてきた。とどのつまり、夢もまた歴史を動かす原動力の一つだったのである。
夢がなければ、変化はあり得ない。希望なしには夢があり得ないように。

p182
(進歩的と自称する権威主義的な教育者について)この人々は、被教育者の世界観から出発するということ、被教育者の世界の理解の仕方から出発するということが、どういうことを意味するかを、いつまでたっても理解することができない。