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2012年1月30日月曜日

教育の目的

p332

ポパーは生徒に対する価値教育の根幹をなすべきものは(生徒を)「われわれから独立させ、自分自身で選択できるようにするために、若者に、彼らがもっとも緊急に必要としているものを与えよ」ということであると考える。彼にとっては、「人格の完全な発展」といった標語は、典型的にロマンティックな標語であっても、実のところは無意味な流行現象にすぎない。


2012年1月28日土曜日

支配と寛容

_ポパー_

誰が支配すべきかよりもいかに支配するかを問うべきである
p346-3471
誤りを発見し、修正するために、われわれはほかの人間を必要とする(また彼らはわれわれを必要とする)ということ、とりわけ、異なった環境のもとで異なった理念のもとで育った他の人間を必要とすることが自覚されねばならない。これはまた、寛容につうじる

p331
地上に天国を作ろうとする企ては不可避的に地獄を生み出す。その企ては不寛容を導く。その企ては宗教戦争に至り、そして、魂の救済を異端審問を通じて行うにいたる。
そして私見によれば、その企てはわれわれの道徳的義務の完全な誤解に基づいているのだ。
われわれの義務は我々の救助を必要とする人々を助けることであって、他人を幸福にすることはわれわれの義務ではない。


社会主義と独裁

ポパー

p154
社会変革のための大規模計画を立てるためには、さまざまなことについてのありとあらゆる知識(情報)を計画委員会に集中させる必要があるが、それは不可能である。計画者は個人の心の中を確かめることはできないから、個人差を排除することで問題を解決しようとする。個人のステレオタイプ化は独裁的権力の樹立に等しく、これは思想の自由を破壊し、結果的に知識の成長を妨げる
 最高目的についての意見の相違は用意には取り除けないから、暴力による敵対者の抑圧が行われやすい。


モデル

_ポパー_

p118
条件をうまく修正しさえすれば、ほとんどどんな仮説でも現象に一致させることができるであろう。これは、空想を満足させるであろうが、われわれの知識を前進させはしない。{イギリスの化学者ブラック (1728-1799)}


関連 人工生命のパラメーターと現実との妥当性


良心の放棄

現代思想の冒険者たち14 ポパー


ひとは自らの知的良心をいったん何かに捧げてしまうと、自らの誤りを認めようとはしなくなる。誤りを認めることよりも自らの知性、あるいは道徳的良心を犠牲にしてまでも、良心を捧げた「信条」を擁護しようとする。したがって、いさぎよくみずからの誤りを認めることができない限り、ますます自己の良心を犠牲にしていくことになる。しかしそれは、当事者本人にとっては忠誠心の証なのである。


関連 捧げる→カラマーゾフの兄弟