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2012年1月23日月曜日

分子生物学メモ

遺伝情報の発現過程(DNAの塩基配列に記されている情報が読み取られてタンパク質に表現される過程)について1200字以内で説明せよ

転写
mRNA


決まった一方だけ転写される
A U,T A,G C,C G
5’から3’へ向かって合成
翻訳
リボソーム
tRNA

遺伝暗号
トリプレット
ペプチド
タンパク質

DNAの塩基配列が読み取られてタンパク質が作られる過程は大きく2つに分けられます。一つはDNAの塩基配列がmRNAにコピーされる転写の過程で、もう一つは コピーされたRNAからタンパク質が作られる翻訳の過程です。

DNAから必要な情報が読み取られるためには、特定の場所から、特定のときに転写が起こる必要があります。

mRNAの合成はRNA合成酵素によって行われます。
mRNAは二つのαとβ、β’の4つの部分からできており、これにσ因子が軽く結合した構造をしています。

RNA合成酵素とDNAは結合しやすく、どこでもくっつきます。DNAと結合したRNA合成酵素はDNA上を動き回りますが、プロモーター配列と呼ばれる部分に来ると強く結合して、RNA合成開始複合体を形成します。
RNA合成酵素複合体ができるためにはσ因子が必要ですが一度合成が開始されればσ因子はなくても構いません。
抑制
転写の制御
プロモーターの塩基配列によるRNA合成酵素の結合のしやすさ(2本鎖の外れやすさ)リプレッサー
 プロモーター領域と結合してRNA合成酵素を阻害する

転写活性化因子
 プロモーターの上流にあるエンハンサー領域に結合して転写を促進する



真核生物の場合
 核内で行われる
 上流プロモーターと基礎プロモーターに別れている
 mRNAの加工
5’末端にキャップ構造と呼ばれるものが形成される
 スプライシング
 イントロンが切り取られエクソン同士が連結される
  3’末端にポリアデニル酸が付加される
rRNA tRNA プロセッシング
メチル化、などの修飾


翻訳
4種の塩基によって20種類のアミノ酸を指定する。
トリプレット
コドン
アンチコドン
タンパク質はアミノ酸から 脱水縮合

tRNA 3’末端にアミノ酸を結合
アンチコドンがmRNAと対合
AUGメチオニン 開始コード

リボソームは30Sと50Sのサブユニットが会合して70Sとなる

30SにIF3 IF2+GTP IF1で安定化

原核生物は3’近くのSD配列
真核生物では5’末端のキャップ構造にリボソームが結合して初めの開始コドンで止まる



mRNAの合成は、DNAの複製と同じように相補的に作られますが、RNAではアデニンに対してチミンではなくウラシルが対応します。

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