このブログを検索

2012年1月22日日曜日

創造的進化

__
ベルクソン著 真方敬道 訳 岩波文庫 岩波書店 1954年
p6
私たちは生きものを手持ちのあの枠この枠に押し込んでは無駄骨を折っている。どの枠もきしむ。私たちの入れたいものにとってそれはきつすぎ、何はともあれ堅すぎる。私たちの推理は無生の事物の中を動き回っている間は自信満々であるけれども、この新しい土地に出るとともかくも居づらく感ずる。
p10
認識論は、悟性を生命の一般進化の中へ戻さないなら、認識の枠がどのようにして形づくられたかもどうしたらこれを拡張しないしは越えることができるかも、私たちに教えてはくれないであろう。認識論と生命論というこの二つの探究は結びつかなければいけない。そして、循環過程を描きながら、たがいにどこまでも推進しあっていかなければならない。

0 件のコメント:

コメントを投稿