p52
たしかに種内闘争ということは、人類が現在置かれている文化と技術の史的状況のもとでは、あらゆる危険のなかで最も重大な危険だと見なしていい。
だがその危険を防ぐには、種内闘争を形而上学的なこと、回避できないこととみるのでは決してなく、その一連の要因を追及することによって道が開かれるように思う。
人間が、ある自然の現象を自分の意図する方向へあやつるのに成功した場合をみると、つねにその力はそれを引き起こす一連の要因を見抜くことによって得られたのだった。
p42
だが実は、ダーウィンの考えた進化を推し進める「闘争」というのは、なによりもまず、近縁な仲間どうしの競争のことなのだ。
たしかに種内闘争ということは、人類が現在置かれている文化と技術の史的状況のもとでは、あらゆる危険のなかで最も重大な危険だと見なしていい。
だがその危険を防ぐには、種内闘争を形而上学的なこと、回避できないこととみるのでは決してなく、その一連の要因を追及することによって道が開かれるように思う。
人間が、ある自然の現象を自分の意図する方向へあやつるのに成功した場合をみると、つねにその力はそれを引き起こす一連の要因を見抜くことによって得られたのだった。
近縁の闘争 |
だが実は、ダーウィンの考えた進化を推し進める「闘争」というのは、なによりもまず、近縁な仲間どうしの競争のことなのだ。
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