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2012年2月20日月曜日

ヒットラーの大衆戦略

p177
動揺している大衆は、自分が大勢の敵と争っているのを見ると、すぐに客観的な態度をとり、実際に他のすべてのものたちが間違っていて、ただ自己の民族や自己の運動だけが正しい状態にあるのかどうかと、疑いを投げかけるものである。
しかしそれと同時に、はやくも自己の力が衰えてくる。だから内的には異なっている敵をいつも一つにまとめねばならない。そうして自分の支持者たる大衆の目には、ただ一つの敵に対してだけ闘争がなされているのだというように、まとめねばならない。これが自己の正義に対する信頼を高め、正義を攻撃するものに対する憤激を高めるのである。


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