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2012年2月8日水曜日

人間とロボット

人間とロボット
ベルタランフィー
p11
私たちの社会は、病めるもの、堕落したもの、水準以下の者のことにすっかり首ったけのありさまである。総人口の中に知恵の遅れた子は3パーセントいるが、彼らが社会の関心の中心を占領している。正常である97パーセントにあてがわれている教師は人数もおよそ人手不足、安給料で、しかも大学進学の年頃の若者が自国語も満足に使いこなせないような制度のもとで働いている。
関連 この子らを世の光に

p13
刺激=反応図式は、行動のうちで自律的活動の現れである大きな一部分、つまり遊戯、探検行動、あらゆる型の想像性などをきりすてている。
p21
現代の大発見ー核兵器とならんで−こそこのものである。すなわち歯みがき粉およびビートルズから大統領、核戦争、自滅まで何でも「買いもとめる」自動人形に人間をつくりあげてしまう、この力である。

p41
すでにのべたように、生物学的および適応的価値がもっとも高いかどうかだけからいえば、シンボル的活動と文化的活動はそういえるかどうか疑わしい。さらに自殺、戦争そのほかでは、生物学的価値がシンボル的価値の犠牲になっている。

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