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2012年2月8日水曜日

「この子らを世の光に」

福祉の思想
糸賀一雄 NHKブックス 日本放送出版協会 1968年 970円 羽村市図書館
この子らは、どんなに重い障害をもっていても、誰と取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものなのである。人間とうまれて、その人なりの人間となっていくのである。その自己実現こそが創造であり、生産である。私たちの願いは、重症な障害をもったこの子たちも、立派な生産者であるということを、認めあえる社会を作ろうということである。「この子らに世の光を」あててやろうというあわれみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。「この子らを世の光に」である。この子らが生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保証せねばならぬということなのである。

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