選択は種に働くのか、個体群に働くのか、個体に働くのか、遺伝子に働くのか
という問題について
選択が働く機会が分節されているからこそ、各階層が生まれているのであって
それぞれの階層にだけ働く選択はなく、また遺伝子だけに還元できる話でもない。
種の変化を問題にするのであれば、種に働く選択を見なくてはいけないし、遺伝子の
変化を問題にするのであれば遺伝子に働く選択を見なくてはいけない。
レベルの問題
法則が成立する範囲
物理レベル、化学レベル、高分子レベル、細胞レベル、器官レベル、個体レベル、
階層的に法則の成立するレベルがあるのはなぜなのかが問題にされなければならず、あるレベルだけを
すべての根源にすることはできない。
法則の成立するレベルによってしか、人間は現象を理解することはできず、現象を物と物の関係に落としこむ
ことによって認識することができる。
階層化は現象の理解を助けるが、階層間が入り組んだ現象については理解が混乱する。
コンピューターシミュレーションによって低レベルの要素から高レベルの構造を創りだすことで、認識の構造をこえた現象についての理解を深めることができる。
一つの同一性をもった「物」がどのように生まれるのか
物とは何か
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