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2012年2月14日火曜日

人間についての名言

人間は、自然のうちでも、最も弱い一本のアシに過ぎない。
しかし、それは考えるアシである。
これをおしつぶすのに、宇宙ぜんたいはなにも武装する必要はない。風のひと吹き、水のひとしずくで、じゅうぶんことたりる。
しかし、たとえ宇宙がおしつぶそうと、人間は、人間を殺すものより、いっそう高貴であるだろう。なぜなら、人間は自分が死ぬことを知っており、宇宙が人間のうえに優越することを知っているからである。宇宙はそれについてはなにも知らない。

それゆえ、われわれの尊厳は、すべて、思考のうちにある。われわれが立ちあがらなければならないのはそこからであって、われわれの満たすことのできない空間や、時間からではない。だから、われわれはよく考えるようにつとめよう。そこに道徳の根源がある。
パスカル 

それについて、繰り返しじっくりと、考えれば考えるほど、いよいよ強く新しくなる感嘆と尊敬とをもって、心をみたすものが二つある。
それは、わたしのうえの星くず輝く大空と、わたしのうちの道徳の法則である。
・・・・前者は、わたしが外的な感性の世界にしめる場所から始まって、世界の上の世界や、体系の体系を含む無限の天界にまで、私と外界との結合を拡大して、さらに、その周期運動の無限の時間のうちに、この運動の始まりと持続とをひろげる。
また、後者は、私の目に見えぬ自我、つまり、私の人格から始まって、真の無限性をもってはいるが、しかし、悟性のみがたどりうる世界ーこのせかい(それをつうじて同時にまたいっさいの目に見える世界)とわたしとの関係は、第一の場合のようにたんに偶然的なものではなくて、普遍的必然的な結合を持っていると、わたしが認識するような世界にわたしを置く。
_カント「実践理性批判」結論ー 


きみたちに新しい戒めを与えよう、たがいに愛しあうことだ。
 ーヨハネによる福音書十三章三十四節ー

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