惑わす星 惑星
空に見える星にはどんなものがありますか。
空を見てすぐに違いがわかるものは、
昼間にかがやく太陽
夜に大きく見える月
そのほか夜に小さく輝く星たち
などですね。
同じように見える小さな星も毎日見ていると、ちょっと変な星があることに
気づきます。
夕方、太陽が沈んだ後、ひときわ明るく見える星を知っていますか。
見える時期もあれば、いつの間にか見えなくなってしまいます。
星たちははほとんど一緒に動いているのですが、何日も見ていると
この星は星と星のあいだを動き回っています。
めちゃくちゃに動いているように見えるので、まどわす星「惑星」といいます。
惑星の動きを何カ月も観察していると初めは前に進んでいるように見えた
ものが、うごきをとめて、もどり初め、またすすみはじめる、という
変な動きをします。
この動きをうまく予想できたのは
2世紀(1800年前)のエジプトのプトレマイオスという人でした。
ではその模型を見てみましょう。
これは地球の
地上 不完全 まっすぐに動く
天上 完全 円運動
空の星が動いて見えるのは、地球が回っているからですが
惑星は、なぜほかの星と違う動き方をするのでしょうか。
「天動説の絵本」
地球のまわりを太陽や惑星が円を描きながらわまっている
もので、とてもよくできていたので1400年くらいずっと
信じられてきました。
惑星は、みためはほかの星と違いませんが、望遠鏡で見ると小さな円や月のように見えます。
ほかの小さく輝く星はいくら倍率を上げても小さな点にしか見えません。
このことから、どんなことが予想できるでしょう。
1500年ごろ
コペルニクスという人は惑星のうごきを観察した記録をしらべて
いろいろ計算したところ太陽のまわりを地球が回っていると考えたほうが
いろいろなことがうまく説明できることを発見しました。
ガリレオという人は発明されたばかりの望遠鏡を月や木星に向けて
木星のまわりをまわっている星があることをみつけました。
そしてこのことから、コペルニクスがいうように地球も同じように
太陽のまわりをまわっているのではないかと考えました。
ガリレオは、いままで常識と考えられたことと違うことをいった
ということで教会に裁判にかけられて地動説をまちがいと認めるよう
にさせられてしまいます。
そして350年後の1983年にようやくキリスト教のローマ法王が
教会が間違っていたことをみとめました。
惑星は地球から近いところにあることがわかります。
太陽と惑星をあわせて太陽系といいます。
わたしたちは、太陽に近いほうから
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、冥王星、海王星
と9つの惑星があって、それが太陽をまわっていることを知っています。
今日はふだんよく見ることができる
金星、火星、木星、土星について紹介したいと思います。
金星
金星は地球に一番近い惑星です。金星の一日はとても長く243日もあります。
大きさも地球ににています。
昔は夕方に見える金星と朝に見える金星は別々の星だと考えられていました。
夕方に見える金星を「よいの明星(みょうじょう)」、朝に見える金星を「あけの明星」といいます。
とても明るい星なので、UFOにまちがえられることがあります。
望遠鏡で見ると、大きく見えたり小さく見えたり月のようにかけてみえます。
金星は、金属を溶かしてしまう硫酸(りゅうさん)でできた厚い雲につつまれて
いるので地面を見ることはできませんでした。
最近、無人の宇宙船を金星に送って、調べたところ地球に似た大陸や火山の形があることがわかってきました。
地面の温度は470度もあるので金星人がすむのはむずかしそうですね。
地球
火星
地球の一つ外側をまわる星です。火星は地球よくにているため昔から
生命がいるのではないかといわれています。最近もアメリカのNASA(ナサ)
が隕石を調べて、昔火星に小さな生き物がいたのではないかと発表しました。
火星は赤く見えますが、それは火星の地面にさびた鉄があるためです。
その赤い色が血におもわせるので、ローマ神話の戦いの神「マース」の
名がつけられています。
火星にも季節があって北極
大昔は、火星には海があったようですが、その水は今は地面の下に氷として
あると考えられています。
現在火星に人が行く計画がすすめられていますが。行き帰りで4年ほどかかるので
なかなか難しいようです。
木星
木星は太陽をまわる惑星の中で一番おおきな星です。
木星には地球のような地面がありません。ほとんどが水素の液体でできていて中心に
小さな岩と氷の核があります(それでも地球の10倍)。
木星はあつい雲につつまれていてそのなかは一秒に100メートルもの風が吹いています。この風は左回りと右回りの風が交互にあり、しまもようができています。
風の向きが変わるところにはうずができています。そのなかで一番大きなものを大赤班(だいせきはん)といいます。
木星を望遠鏡でみると、このしまもようと、運がよければ「大赤班」もみることができます。
ガリレオが発見したイオ、エウロパ、ガミメデ、カリストだけでなく、全部で16個の
衛星(えいせい)があります。
20年ぐらい前に木星にも土星と同じように輪があることが発見されました。
土星
わっかのついた土星の形はみなさんも、一度は見たことがあると思います。
この美しい形から、土星は「太陽系の宝石」と呼ばれています。
この土星の輪は何でできているのでしょうか。土星の輪に近づいてみると
数ミリから10メートルぐらいの氷や岩があつまっているのがわかります。
輪の厚さは数十メートルで土星の大きさから考えると、とても薄いものです。
そのため土星の輪のむきによっては地球から見えなくなることが10年にいちど
ぐらいあります。
考えてみよう
一番内側をまわっている水星はなかなか見ることができません。
なぜでしょう。
金星はなぜ月のようにかけるのでしょうか。
なぜすべての惑星は同じ方向にまわっているのか。
自分で光る星 恒星 太陽など
恒星の回りを回る星 惑星 水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
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